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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編  第4話「賭退(チャンス)」Cパート 後半
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アルベルトのパンターは住宅街の中にある大きな建造物内に隠れていた。
ここは、このフィールドで隠れるのに適したポイントであり、襲撃にもっとも守りやすい場所でもある。開発者であるアルベルトはそれを知っている。
「さぁて、そろそろ行くか」
動き出した。
パンターは既にシャーマンから何発かの砲撃を受けている。
しかし、装甲の厚さや斜面のお陰で貫通していない為、ほぼ無傷である。
シャーマンに比べて総合的に性能の高いパンター。
それを扱うアルベルトは、最早負ける気がしないのか堂々と街道を走る。
「さぁ、どこへ行ったかな」
天桐のシャーマン探しつつアルベルトは
(こっちが有利であるが念の為、警戒しねーとなぁ)
と警戒は怠らないように心掛けた。
そんな矢先に
ドガァン
「!」
突然、砲撃音が響いた。
すると、パンターの側に建つ建物に着弾し、瓦礫が崩れた。
アルベルトは、砲撃音や建物の崩壊した様子などから大体の方角に目を向けた。
数キロ先の少し地面が上がった場所にそれは居た。
「そこに居たか」
アルベルトは、天桐のシャーマンを発見したと同時に砲塔を向けながら、近づいて行く。すると威嚇のつもりでパンターも撃ち返す。
シャーマンはそのまま後退し、視界から隠れた。
(さーて、さっさと終わらせてやるか)
パンターは後を追うようにシャーマンに向かっていくが、罠に警戒する為、裏路地に回って行く。
すると住宅街の隙間から走るシャーマンが視界に入った。
アルベルトは、シャーマンの向かう方をマップで確認する。
「確か、この先は大聖堂のある」
パンターが走る道が段々上がっていく。
ここから先は上り坂になり、その先にこのマップで一番高い建造物である大聖堂が建つ丘という地形になっている。坂はそれ程急ではないが、重量の重い戦車にとっては登るのがキツイ上、場所によっては横転もする可能性もある。
そんな坂道を進んでいくパンターの先にシャーマンが全速力で大聖堂のある頂上を目指しているのを確認した。
(やはり向かうか)
パンターはそのまま速力を上げて頂上に向かった。


パンターが頂上に辿り着くと既にシャーマンの姿が無かった。
大聖堂のある周辺は頂上であるため、それ程広くないし大聖堂以外の建造物や遮蔽物がほとんど無いため、隠れることは出来ないようになっている。
(中か)
アルベルトはパンターで大聖堂の出入り口へと進み屋内入っていく。
この大聖堂は戦車が余裕で入ることが出来るように設計されていて、とても広い空間となっている。
大聖堂の内部は、外側が16本の柱と壁で、中心部を6本の大きい支柱が支えている構造になっている。
パンターが中に入った瞬間、
ドガァン
突然と砲撃音がした。
「?!」
ドガァァァン
砲弾はアルベルトでは
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