第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#3
STRENGTHV 〜Sacred Lovers〜
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倒的な 「格」 は、
ソレすらも凌ぐ “巨人” として二人の眼に映った。
「ス、スゲェ……!」
「えぇ……!」
驚嘆を漏らしながら肩に腕を置くポルナレフに、花京院も頷いて答える。
同じスタンド使いではあるが今まで戦う機会がなかった為どことなく、
「色々便利な爺さん」 「チームの良きまとめ役」 として見ていた
ジョセフのイメージを払拭するに足る光景だった。
「スゲェぜ! ジョースターさんッ!
今のをもう2,3発ブチ込んでやれば!
幾ら巨大でも 「本体」 にダメージがいくぜッ!」
「全く人が悪い。DIOの能力もありますが、
ボク等くらいには教えておいてくれても良いでしょうに」
傍に駆け寄り戦果称える二人にジョセフは背を向けたまま
威厳のある声で告げた。
「若者よ。 “戦局が優位になった時こそ” 気を引き締めるのだ。
完全に勝利するまで何が起こるか解らん。ソレが戦いというモノだ」
かつてこの世界の致命的な危機を一命を賭して救った、
歴戦の英雄の言葉に若き二人のスタンド使いは無言で頷く。
そして。
「さて、では後を頼むぞ。流石に若い頃のようには息が続かんわい」
そう言ってジョセフは甲板の上で胡座をかき、深い嘆息を漏らす。
「ハァ!?」
「……」
表情を崩して唖然とするポルナレフと息を呑んで沈黙する花京院。
「ほれほれ、ボサッとしとる間に次が来るぞ。
若いなら年寄りを労らんかい」
安穏としたジョセフの言葉に促され視線を向けた先、
遠間の暗闇から再び無数の刻刃が大挙して群がってきていた。
「結局振り出しに戻るのかよッ!」
「やれやれですね」
先刻と同じようにスタンドを展開し、襲い来る刃の嵐を防ぐ二人。
射程が遠距離になった為、攻撃の勢いは落ちているが
それでも防戦一方なのには変わりがない。
「ハッハッハッハッ。
若い者が懸命になっている姿を見ると昔の血が騒いでのぉ〜。
ワシもまだまだ現役じゃという所を見せておきたかったんじゃよ」
「単なる負けず嫌いかよッッ!!」
卓越した剣捌きで刻刃を切り捨てる青年は、
歯を食いしばりながらも律儀に突っ込んだ。
(しかし、このままじゃキリがないな……
敵のスタンドパワーは無尽蔵、
長期戦になればこちらが圧倒的に不利……)
相手の能力が解るにつれ、花京院はその鋭敏な頭脳で
臨機応変に戦闘プランの修正を図る。
「ポルナレフさん。十秒、否、五秒で良い。何とか一人で凌げませんか?」
「あぁッ!? まぁ甲冑外しゃあ何とかなるだろうが、それがどうした!?」
眼にも止まらぬ斬閃で刃の嵐を弾きながら、ポルナレフは声を荒げる。
「では、少しの間ジョースターさんをお願いします」
「お、おい!?」
片膝を付いた状態でその中性的な美男
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