第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#3
STRENGTHV 〜Sacred Lovers〜
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ト・パープル》ッッッッ!!!!」
瞬時に出現した夥しい数の荊が、
流法、エメラルド・スプラッシュ以上に広範囲へと拡散し、
降り注ぐ刻刃全てに絡みつく。
「無茶だッ! 一時的に止められてもパワーが違う!
引き千切られるぞッッ!!」
「くッ!」
スタンドのダメージは「本体」へと還る、
援護しようにも対象に幾重にも絡み付いた
荊を避けて命中させるのは花京院でも難しい。
そしてポルナレフの指摘通り、
遠隔操作型のスタンドは近距離パワーの圧力に負け
表面から裂け始めた。
「……」
しかしその刹那、窮地にある筈のその老人は表情を青ざめさせる所か
逆に不敵な笑みを顎髭を蓄えた口元に刻んだ。
「なぁ〜に、一瞬で良い、 『止められれば』 ソレで良いのじゃよ。
チマチマ攻撃したり守りに入ったりするのは、このワシの性分に合わンのでな」
流石承太郎の祖父とでも言うような、豪放な気質を周囲に見せつけながら
ジョセフの全身からスタンドとはまた異質の光が闇夜の太陽の如く迸る。
「さぁ〜て、50年振りの “新技” といくか……
スタンドを伝わる 『波紋ッッ!!』 」
光の中に、若き日の彼の姿が折り重なるようにして響く流法名。
己の裡に、確かに宿る存在と共に。
幻煌融合。永遠の盟約。
『深仙』 の流法
【螺 旋 双 紫 竜 波 紋 疾 走ッッッッッ!!!!!】
流法者名−ジョセフ・ジョースター(シーザー・A・ツェペリ)
破壊力−AA++ スピード−B 射程距離−A
持続力−B 精密動作性−C 成長性−D
ヴァッッッッッッッッッッッグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ―――――――――――――――
―――――――――――――ッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!
鼓膜を劈くような大爆音が全域に轟き、巨大なる船体すら揺るがした。
紫の荊に絡み付かれた刻刃は、“スタンドであるが故に”
放たれた同色の正に竜の如き 『波紋』 を100%伝導し、
威力を増大させながらその最終地点で爆裂する。
夥しい鋼の災厄を振り捲いていた6つのクレーンと3基の管制塔が、
闇を裂いた波紋光と共に全壊しその残骸が絶命した巨獣の首のように海面へと落下した。
「フム、長い時を経ても、ワシらのコンビは健在のようじゃな? シーザー」
不敵な笑みを崩さぬまま、ジョセフは己自身にそう問いかける。
中間距離でその姿を見つめる二人のスタンド使いは、
惚けたように口を開いたままだった。
大海原に慄然と浮かぶスタンド。
しかしその老人の躯から発せられる覇気は、背が訴える圧
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