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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#3
STRENGTHV 〜Sacred Lovers〜
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する。
 しかし辿り着く先は、悠久の浄土ではなく暗黒の穢土(えど)
「GYYYYYYYYYYYYYNYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAAAAAA―――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
 先刻とは較べモノにならない艱苦を吐き出し、
帽子が落ちた船長服の獣は冷たい鉄の床で泣き叫びながら七転八倒した。
 そこに到来する、確乎とした声。
「やれやれだぜ」
「やれやれだわ」
 本体が甚大なダメージを受けた為、
能力が解除され鋼の拘束から解放された二人が、
静かに歩み寄る。
「ヒイイイイイイイイイィィィィィィィ――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」
 そこで獣は、ようやく自分の額に埋め込まれたモノの正体を知った。
 承太郎の制服その第二ボタンが、いつのまにかなくなっている。
 先刻シャナが胸元に飛びついた時、
密かにそのボタンを千切り取り右手の中に隠していたのだ。
 自分達が五体満足で在る以上、本体は絶対に姿を現さない。
 だが最初の時と同じように攻撃手段を封じられれば、
相手は大喜びで再び姿を見せるだろう。
 何しろこの船全体が巨大なスタンドなのだから、
己の巣に相手を誘い込んだ時点で勝利は間違いないのだから。
 その圧倒的優位を逆手に取った、シャナの秘策。
 ソレを瞬時に認識し、対応した承太郎の洞察力。
 二人の結束が掴み取った、紛う事無き完全勝利。
「……」
「……」
 無言で歩み寄る承太郎の背後からスタープラチナが出現し、
シャナは拾った贄殿遮那を構え直す。
「ヒイイイィィィ……アガ……ガ……ガル……ガルゥ……」
 敵わぬ相手には決して逆らわない、
野生動物そのままの習性で獣は
両手を広げ憐れみを乞う鳴き声で震える。
「恐怖した動物は降伏のしるしとして自分の腹を見せるっていうけど……
赦してくれってコト?」
「しかしテメーは、既に動物としてのルールの領域をはみ出した……」
 剣呑な瞳の二人が、万策尽きた一匹の獣を傲然と見下ろす。 
 そし、て。




「だめだね」
「だめだわ」




“悪” に対する無慈悲の宣告の後、
スタンドと大太刀の連撃が断罪の如くその者に降り注いだ。




「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアア
ァァァァァァ――――――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
「HYYYYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
GYAAAAAAAAAA
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