004話
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「まあここだと聞かれるかもしれない。外へ行こう。幸い、寿司の事を知ってるらしい奴に殆どの奴は夢中みたいだし」
視線をずらせば寿司の事を知っているであろう294番に視線が集中している。周囲の人間が作っている物を見て噴き出したりしている、あれでは自分で知っていますと主張しているようなものだ。一同はそっと外へと出る。
「結論から言うぞ、俺は寿司の作り方を知ってる」
「マァアジかもがもが……プハァ何すんだクラピカぁ!!?」
「こっちの台詞だバカリオ!!他の受験者にばれたらどうする!?」
「まあまあ二人とも、話聞こうよ」
「早速教えてくれよシャネル」
「おう」
「は〜ん成程ね〜」
「作り方が俺がある程度教える、食材も俺が持ってるのを使おう」
「しかし本当に良いのか?」
「いいに決まってるだろ、それにどうせなら美味いもん作りたいからな!」
その言葉を言い放つシャネルの顔に裏などなかった、考えてみれば前半の丸焼きの時も彼はかなり真剣に調理に取り組んでいた。一心に美味しいという言葉を聞きたいが為に、彼も料理人の端くれなのだ。4人は後に続きあまり目立たないように端の調理場を使用して早速寿司の制作に取り組み始めた。
「あんまり酢は入れすぎるなよ、冷めちまう」
「うん!」「おう!」
「こんなんでいいの?」
「おおいい切り方すんなおい、上出来だ」
「空気を握るみたいに丁寧にな、クラピカ」
「解った」
懸命に調理を進めていく一同、慎重に酢を入れ丁寧にネタを切り優しく握る。本来美味い寿司を作るには何年も修業がいる、故にこれは美味しさで決める物ではない。寿司という未知なるものへどうやって挑戦していくかを試している。
「よぉし出来たぜ!!!」
「結構大変だったね、でも楽しかった!」
「俺結構美味かっただな、魚切るの」
「うむシャネルのお陰だな」
「俺は助言しただけで結果的に動いたは皆じゃないだよ、さっ行こうぜ」
人数分、5人で作った寿司をいよいよ試験官へと持っていくが自分たちより先に完成させた周囲の人間を笑っていた294番ことハンゾーが試験官に首元をつかまれて大声で説教されていた。
「ざけんなてめー鮨をマトモに握れるようになるには10年の修行が必要だって言われてんだ!!!!キサマら素人がいくらカタチだけマネたって天と地ほど味は違うんだよボゲ!!!」
シャネル達は調理に集中していたために気づかなかったが、ハンゾーは故郷が日本で当然寿司を食したこともあり余裕で合格出来ると踏んでいた。が彼の作った寿司は形だけは握り寿司だがただそれだけ、しかも寿司は魚の切り身を乗せたお手軽料理と言ってしまった為料理人でもあるメンチの怒りを買ってしまった。しかも堂々と他の受験者に情報を漏らしている。
「メンチさん、俺
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