第6部 贖罪の炎宝石
第3章 病
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の3人がダイニングルームから出ていった。
「では、頼みましたよ。ウルキオラさん」
ウルキオラは、カリーヌの言葉に、「ああ」と単調に答えた。
治療は2時間後ということであったため、ウルキオラはヴァリエール城内を散策していた。
しばらくすると、中庭に到着した。
中庭の中心には、池があり、その上に小さな小舟が浮かんでいた。
ウルキオラは池の畔にたたずむ。
なんとも情緒あふれる雰囲気であった。
しばらくすると、ウルキオラに近づいてくる足音が一つ聞こえた。
「ルイズか」
ウルキオラは後ろを振り返ることなく、足音の正体を見抜く。
「うん」
ルイズはそういうと、ウルキオラの横にきた。
ウルキオラはそんなルイズを横目で見つめた。
何か言いたげな目をしている。
「なんだ?」
ルイズは驚いたようにウルキオラを見つめた。
「なにか言いたげだが?」
ルイズは一つため息をついた。
「ねえ、本当にちいねえさまは治るの?」
「俺が嘘をつくとでも?」
ウルキオラは冷徹に答えた。
「別に、そうは思ってないわよ」
ルイズは少しふてくされたように呟いた。
「ねえ、ウルキオラ……」
ルイズ真っ赤な顔でウルキオラを見つめた。
「なんだ?」
ウルキオラはルイズに顔を向けずに答える。
「ありがと……」
爽やかな風が中庭の新鮮な空気を運んでくる。
その風が、ルイズの桃色がかったブロンドを揺らした。
さて、ウルキオラはルイズの案内のもと、カトレアの治療を行う部屋へと向かった。
中に入ると、公爵にカリーヌ、エレオノールがベットで横になっているカトレアを囲むようにして立っていた。
部屋の大きさは、かなりあるようだった。
ウルキオラが一夜を過ごした部屋の倍ほどの大きさを有していた。
「言われたとおりに準備いたしましたわ」
カリーヌが部屋へと入ってきたウルキオラに向けて放った。
「そのようだな」
そういって、ウルキオラは横になっているカトレアの元へと足を運んだ。
「治療の際痛みはない。だが、相当時間がかかる。寝ても構わん」
「あら、お優しいですわね」
カトレアは屈託のない笑みを浮かべた。
どうにも調子が狂う。
それが、ウルキオラがカトレアに抱いた最初の感情だった。
何故かはわからない。
おそらく、考えるだけ無駄なのだろう。
だが、一つ明らかなのは、カトレアがあの女に少し似ているからであろう。
そんな風に考えていると、公爵が口を開いた。
「我々も同行してよいのだったな?」
公爵の言葉に、ウルキオラは短く肯
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