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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic12君は誰の子? あの人の子〜Parent & Children〜
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翼が戦艦かもしれないと鋭い指摘をした。すると「はやて、ナイス。心当たりがあるよ」シャルがそう切り出す。そしてモニターに展開してそこに映し出したのは・・・
「かつて聖王家が所有していた超巨大な戦艦型ロストロギア、聖王のゆりかご」
彼の翼の正解解釈である“聖王のゆりかご”の画像だった。聖王の一族、アウストラシア王家が所有していた全長数kmを誇る巨大戦艦。聖王はこの艦の中まで生まれ、育ち、死んでいったことから、ゆりかご、という名前が付いている。
「これまで数多くの歴史学者や神学者や考古学者、それにわたしたち聖王教会もずっと探し続けてきた。でもこれで、ヴィヴィオが端末だって言われた理由は解ったよ。ゆりかごの起動には聖王という鍵が必要なの」
『そういうこと・・・なんだ。聖王女オリヴィエの遺伝子データを持ってるヴィヴィオなら、聖王のゆりかごを動かせる。プライソンはそのためにヴィヴィオを・・・』
なのはの声に込められているのは純粋な怒り。初めから道具として人間を生み出すプライソンに対する、強烈な怒り。
「ゆりかごについて詳しいデータが無いか、母さまに訊いてみる。なのははユーノに連絡しておいて。無限書庫にも何かしらのデータがあるかもしれないし」
『え? あ、うん、判った!』
シャルが良い具合に話を逸らしてくれたおかげで、なのはの怒りが少し鳴りを潜めた。そしてシャルは、現在の聖王教会の教皇であるマリアンネに連絡を入れるために少し席を離れた。なのはとシャルが戻ってくるまでの間にも解釈は続く。
「使者というのはプライソン一派のことだろうな」
「地を這う鋼の龍はたぶん列車砲とか装甲列車のことだね。咆哮はおそらく砲撃・・・」
「彼の翼――ゆりかごを護りし親鳥は地上に畏怖を・・・。親鳥・・・うーん、なんでしょうか・・・?」
「共に翔けし子鳥たちは戦火を、ってところを見ると、親鳥も戦艦なんじゃねぇかな。子鳥たちっつうのはきっと戦闘機のことだろうしな」
「なるほどです!」
「その果てに中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ちる。これはカリムから教えてもらったように地上本部のことやろうね。プライソン一派と兵器群がミッドに戦争を仕掛けて、地上本部を破壊するってわけや」
「そして最後に。それを先駆けとし、遥か空の彼方より来たる恐怖の大王により、星の命はその輝きを失う。明らかにミッド滅亡を詠ってるよね。恐怖の大王・・・かぁ。なんだろう?」
やはりそこで詰まってしまうんだよな。俺としてプライソンが造り出した兵器だと考えてはいるんだが。奴の研究所から奪取した兵器データの中には最後まで解読できなかった物も多い。その解読できていないデータの中に、世界1つを破壊できるだけの威力を持った兵器が記されているはずだ。はやて達も
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