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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic12君は誰の子? あの人の子〜Parent & Children〜
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生み出された、オリヴィエとオーディンのクローン・・・」

フェイトがそう言った途端、「やっぱりそういう話!? 」シャルが驚いてソファから立ち上がった。

「あんだ? お前、ヴィヴィオもオリヴィエと同じ紅と翠の虹彩異色持ちだって聞いてなかったのか?」

「聞いてない! ルミナめ、そんな大事な報告をわたしにしないってどういうこと!? あとで絶対にシメる!」

結構昔にシャルの家に泊まった際、数いる聖王の中でも特にオリヴィエって王女が好きだって聞かされたしね。たぶんそれは、あたし達以上に付き合いの長いルミナも知ってるはず。ヴィヴィオがそんなオリヴィエのクローンかも知れないって話を、なのはの話を聴く限りルミナはすぐに察していたようだし。だったらシャルに一言あっても良いかもね。

「そやけどシャルちゃん。さっきヴィヴィオと顔を合わせたやんね・・・?」

「・・・ルシルしか見てなかった・・・、不覚!」

ソファに座り直したシャルがテーブルに突っ伏した。そして「あとで挨拶しておかないと。オリヴィエ様のクローン、現代に蘇った聖王陛下」なんてブツブツ言い始める始末。今日のシャルはホント忙しいわね。頭の血管が切れないか心配だわ。

「ともあれ、ヴィヴィオとフォルセティはクローンだ、と考えるのが妥当だろうな。仮にもしフォルセティが俺の実の息子だっていうなら絶対に認知するし、相手の女性とも結婚しよう。そもそもはやてとシャルとトリシュの告白に答えを出さずにそんな事をするわけないだろう。その辺りは信じてほしかったがな」

ルシルがそう言ってチラッとシャルの方を見た。ますます落ち込むシャルに、ルシルは「ま、それだけ俺を想ってくれているんだと捉えておくよ」なんて苦笑い。ぶたれたことについてはもう許してるっぽい。

「で、話は戻すが、盗まれた聖遺物や盗んだ犯人についてはどうなんだ、シャル」

「え? あー、うん。結局は犯人も聖遺物も発見できてない。もうあれから10年近く経ってるし、ズィルバーン・ローゼはもう捜索に関わってないよ。一応捜査部は残っているけどほとんど諦め状態。・・・でもまさか、聖遺物がこんな風に利用されるなんて思いもしなかったよ」

でもこれで犯人は判明した。プライソンの手下が何かしらの手段を使って聖王教会本部に侵入して、オリヴィエとオーディンの聖遺物を盗んだ。そしてフェイトとアリシアの実母であるプレシアのように、残されて遺伝子データを元に2人のクローンであるヴィヴィオとフォルセティを生み出した。

「スバルとティアナの話が気に掛かるな。デルタとやらは、ヴィヴィオとフォルセティを端末と呼んでいたらしいではないか。単純に面白半分でクローンを生み出したわけではないだろう」

「シグナムの言うとおりです。きっと何かあるですよ」

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