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SAO−銀ノ月−
第百十六話
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と、ショウキに肩を掴まれていた。

「会いたいっていくら思っても、もう会えない人がいるくらい……分かるだろ……あの世界にいたなら」

 ショウキが告げた一言に、レインの動きはピクリと止まる。傍らに控えていたルクスの表情にも陰が差し、『あの世界』――かつてデスゲームだったこの浮遊城の経験が、それぞれ今も心に残っていることを思わせる。

「でもお前は、まだ会えるんだろ? ……会ってやれよ。頼むから」

「…………」

 それだけを言うと、ショウキはレインから肩を離した。しばしレインは前髪で目を隠すように、顔をうつむかせていたが――ゆっくりと、セブンに向き直っていく。

「……七色」

「――お姉ちゃん!」

 言葉はそれだけしか必要なく、セブンはレインに向かって思いきり抱きついた。



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