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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#1
STRENGTH 〜The Cyclops〜
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うに。
 間違った忠告したつもりはないが、
何故か自分が不義を行ってしまったような何とも云えぬ感覚の許、
紅世最強の王 “天壌の劫火” は押し黙る。
 そこに意外な助け船。
「ま、アラストールの言う通りだな。
確かに香港を出てから訓練内容が偏ってたぜ。
あの犬ッコロをブッ倒した感覚が抜けねーから考え無しに暴れてたが、
それじゃあ “アノヤロー” には通じねぇ。
一度頭を冷やした方が良さそうだ」
 そのライトグリーンの瞳に怜悧な光を宿しながら、
承太郎がアラストールの言い分を肯定する。
「うむ」
 結果的に己の主張を補完してくれたので、
本来は謝意を示すのが正当であるが
アラストールはそれとは真逆の感情で一言漏らすのみだった。
 無論承太郎自身に邪な他意など微塵もなく、
それ以前に自分に対しては少女に劣らぬ 「敬意」 を
彼が抱いているのも知っているが、
『そうであるが故に』 深遠なる炎の魔神は自分でも理解不能の感情に囚われる。
 この世ならざる紅世の徒ではあるが、
その本質は分別のある人格者である為
少女が自分以外の “誰か” に好意を寄せる事は概ね認めており、
いずれは 『そういう者が現れる事』 にも異存はなかったつもりだが、
ソレが本当に 「つもり」 に過ぎなかったという事を思い知らされた。
 主観的にも客観的に視ても、
この空条 承太郎という男には非の打ち所がなく、
欠点らしい欠点というのは殆ど見当たらない。
 ()いて言うなら無愛想な所と少し短気な所だが、
コレは自分や少女もその範疇に含まれるので詭弁だろう。
(結局、どのような “男” でも認めぬという事、か?
イヤ、しかし……)
 そのような狭量さを許容出来ぬ王の気位から反論を試みるが、
巧く論理が噛み合わず陰鬱とした気分が立ち込める。
 第一自分はシャナと一心同体ではあるが
彼女は自分の 「人形」 ではないので、
彼女が自分の意志でそうと決めた相手なら口出しをする権利はないし、
それが能力的、人格的に優れた者であるならフレイムヘイズとして協力してやる事も
吝かでない筈なのだが、何故かソレとは裏腹の気持ちばかりが心中を充たしてしまう。
 この禁縛にも似た想いの奔流は一体何なのだとアラストールが思い悩み、
それが我が娘を想う肉親の情なら当然の事なのだと世界が流れる間に
場所は食堂に移っていた。 



 
 断続的に響く、洋食器が触れ合う音と様々な料理の咀嚼音。
 食する者は誰も殆ど言葉を発さないが、
その事がズラリと並んだ料理の質、量共に文句がないという証なのだろう。
「おいジジイ、スープがもう空だぜ。代わりを持ってこい」
「ねぇジョセフ、このオムレツ、もう一つ作ってもらっても良い?」
「な
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