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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#1
STRENGTH 〜The Cyclops〜
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の瞳に映った、モノ。





   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッッ!!!!!!





 全長100メートル以上の全装帆船を優に超える規格外のサイズ。
 その鋼鉄の船体を青苔とフジツボで覆われたタンカーが
夜霧の中で轟然と聳えていた。
 大海原の直中で停止していたソレに真正面から衝突した舳先(へさき)は、
小波が津波に呑み込まれたように跡形もなくグシャグシャに砕かれ、
逆にブツかった方には微細な傷一つ付いていない。
「な……何、コレ……」
 在り得ない光景に驚愕しながらも声を絞り出す少女。 
 脇に佇む青年の美貌にも、冷たい雫が伝う。
「……石油タンカーだ。
おそらく極北の海底油田でも航行可能な砕氷タイプ。
でも、こんな巨大なモノは今まで見た事がない」
 上品な光沢の寝間着に身を包んだ美男子が、努めて冷静な声で言った。
「兎に角、SPW財団に救難信号を打っておこう。
しかし航路上の障害物はコンピューターが自動的に避ける筈なのじゃがな。
新品なのに故障、か?」
 額に汗を滲ませながらも、
ガウンから取りだした携 帯 電 話(スマート・フォン)のボタンを操作するジョセフに、
それまで黙っていた承太郎が口を開く。
「スタンド、能力」
 一斉に集まる視線を受け止めつつ彼は自分の推論を告げた。
「シャナの “封絶” と同じで、
その射程距離に存在するモノを他から感知されなくなる能力。
無論封絶なら、シャナやアラストールに気づかれちまうが
『スタンド能力』 ならその心配はなくなる」
「なるほど」
「それなら」
「レーダーが働かなかったのも説明はつく、か」
 予期せぬ危難に遭遇しても翳る事のない彼の洞察力に一同が感嘆の意を示しながらも、
言った本人はどことなく釈然としない表情のまま眼前に聳える巨影を睨んだ。
「取りあえず、あのデカブツの中に “敵” がいるってのは間違いなさそうだぜ。
お誂え向きにタラップが下りてやがるからな。
中に何人いるのかしらねーが、売られた喧嘩は買う主義だ。
ブッ壊された船の落とし前として、チョイとアレを戴いてくるぜ」
「待って! 私も行く!」
 砕けた舳先から無頼の貴公子と黒髪の美少女が漆黒の波間に降り立とうとした刹那、
「ちょ、ちょっと待て!」
背後から初老の紳士が呼び止めた。
「あ〜、その、コホン。じょ、承太郎は兎も角、シャナ、
君は一度着替えて来た方が良いのではないかな?」
「?」
 いつもと変わらぬ澄んだ表情で背後を振り向く少女。
 ジョセフも花京院も、何故か自分と眼を合わさず
所在なさげに視線を宙に彷徨わせ、代わりにポルナレフ
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