暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ!〜夕陽に咲く花〜
コラボ:春人とナオキ。これは、とある日常
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んや。



「もとかく、一体この中身はなんやったろうなぁ」
「あ?それ希の発明品ちゃうの?」
「え?ウチこんなの作ってないで。というかなんでいつもウチが作ったーみたいな流れになっとるん?!」


だってそういうの作りそうなのお前しかいないから、などと口には出さずぐっと喉元に押し込む。
なんなら、このドリンクを作ったのは誰だ?
おれは空のビンをふりふりと持ちながら考える。だけど他に作れそうな人物をおれは知らない。



「う、ん...あ、れ?みんな、深刻そうな顔してどうしたの?」
「あ!春人君目覚めたよ!」
「やっと起きましたか...。大丈夫ですか?」

ゆっくりと意識を取り戻した春人にことり、海未が駆け寄りペットボトルを差し出す。
しばらくぼーっとどこか一点を眺めたと思うと急にびくんと跳ねて立ち上がる。


「そういえば、僕...ナオキ"さん"に変なドリンク無理矢理飲まされたんだ!」
「他には?」
「他には...目の前に花陽ちゃんと凛ちゃんと真姫ちゃんがいて......何か話してたってことは覚えてる」



どうやら自分自身何をしたのか覚えてないらしい。
確かに覚えてたら正気じゃいられないことをしてるしな。事実、何かをされた真姫や花陽、凛は春人が目覚めても尚真っ赤になったまま部室の端っこでそっぽ向いているし、絵里もやたらソワソワしてるし....なんか許せねぇ。


「まーええんやないの?忘れたまんまで。気にすることないで」
「そ、そうなのかな?僕、なんかみんなに悪いことしたような気がするんですよ」
「き、気の所為気の所為」

やべ。声が一瞬震えた


「あれ?花陽ちゃん?凛ちゃん?真姫ちゃんもなにしてるの?」
「ヴェェっ!?何でもないわよ!!話しかけてこないで!!」
「ちょっと今は話しかないで欲しいにゃ...りん、このままじゃまともにいられる気がしない」
「はわ....春人くんがっ。春人くんが〜」
「え?なに?なに?」


そのまま逃げるようにして1年生ガールズは部室をあとにした。
暫しの沈黙。しかもどんよりと曇りがかってるような重たい空気が部室内を襲う。


「アンタ、後で謝っておきなさいよ」
「にこちゃん...ほんとに僕何したんですか?」
「...そんなこと、知らないわよ(まったく...真姫ちゃんも自業自得(・・・・)よね)」


と、『知らないわよ』の後ににこが何かぽつりと呟いたのが聞こえた気がした。
......真姫が、なんだって?







「(花陽と凛ばかり見てるって嫉妬しちゃってさ...春人なんだから仕方ないじゃないの)」
「......あー」



なんや、そういうことやったのか。
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