コラボ:春人とナオキ。これは、とある日常
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っ!飲ます事に成功や!どう?どんな味したん?」
「......」
おれは香川ナオキ。おれは無事、一つ年下の後輩高橋春人に謎の栄養ドリンクを飲ませる事に成功して一安心したところだ。
大方、あの紫髪のスピリチュアル星人の作った使い道の無い実験結果の成れの果てだろう。
つまり、飲んだら最後碌でもない事になるのは間違いない。だったら!おれじゃなくて春人に被検体になってもらおう!
そう考えておれは強引に春人に栄養ドリンク(?)を飲ませたわけだが...
「どうや?春人」
「...」
ビクビクと小刻みに痙攣したまま言葉を発さない春人に「少しヤりすぎた?」と心配になってきた。あ、違う違う。強引に薬を飲ませ過ぎたということをやりすきだか?と心配になっただけであって、春人を性的な意味で襲ったとかそういう男×男の話ではない。
そもそもおれには愛しの絵里がいるし、春人にも今は想い人はおらんが凛か花陽のどちらかに想いは寄せているはずや。自覚は無いが、いずれかはどちらかとくっつくだろうと?’sの一部のメンバーは予想している。
だから春人はそういう人間じゃ......ないよな?
そんなことはどうでもええっちゅうに。
「...う、ご」
「お?春人大丈夫なん?」
「ゲッホゲホッ!ま、まったく何してくれるんですかナオキ"くん"は」
「い、いやぁすまんすまんつい調子乗ってしもうたわ」
漸く春人は目を覚ました。元からコイツは肌白いけど具合悪い感じてはなさそうで一安心。
立ち上がろうとする春人をおれは肩を貸して支える。
しかし、おれは妙な違和感を覚える。
「春人、体に異変を感じんか?」
「まぁ大丈夫です。頭痛とかそういう身体的症状は出てないです。ただ、ナオキ"くん"に強引に飲まされたからドリンクが器官の方に入っちゃいましたけど」
「...?それは、すまん」
やはり違和感を感じる。
なんで春人は急にナオキ"さん"からナオキ"くん"に呼び方を変えたんやろか...。
それが普通の時の春人やったら全然問題ないのだが、謎の栄養ドリンク(?)を飲んだ後の春人や。不安要素が拭えない。
「なぁ、春人。お前───」
「それにしても....」
ふと、視線を戻した先には春人の顔が眼前いっぱいに広がっていた。
春人の目の中には嫌な予感と寒気で青ざめたおれの顔が映っている。
「ナオキくんの唇って、とてもツヤツヤしてますよね〜」
「っっ!!!??」
ガタタッ!ガタンッ!と温度が少し下がったような部室にその音が響く。それはおれが机と椅子にぶつかっても尚、後ずさりしなければならなかったからだ。
間違いない。薬の影響だ!
薬の影響で春人
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