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天国と地獄
第四章
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あるがというのだ。
「あんたにもお兄ちゃんにもね」
「誰にも迷惑かけてないつもりだけれど」
「それでもよ、全くうちの子達は」
 呆れて言うばかりの母だった、そして。 
 母は夕食の用意に入り千佳も自分の部屋で勉強をはじめた、試合がはじまる時間になりそれからだった。
 試合が終わるとだ、寿は。
 自分の部屋から出てだ、こう叫んだ。
「我が生涯に一片の悔いなし!」 
 こう叫んでいた、その声を聞いてだ。 
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