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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女
第15話 私、先生とガチバトルします。そして………
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っと、織斑先生が急かしてきた。マズイマズイ。
「じゃっ、続きは後でねーっと。」
素早く玉鋼のステータスに眼を通す。全システムオンライン、問題なしっと。
「じゃあ、行きますよ!」
山田先生の気迫は、普段のほんわかした態度からは想像も出来ない強いものだった。心地よい緊張が全身を包み、思考のギアが一段上がる。相手の出方、それに対する対処、頭の中で幾通りもの展開をシミュレートする。
「いくよ、玉鋼。」
纏う愛機にそう呼び掛けると、キィン、と応えるような小さな音がした――――気がした。
「それでは……始めっ!!」
織斑先生の号令と同時に互いに左に回り始める。私は追加装備された荷電粒子ビームライフル《
轟天
(
ごうてん
)
》を、山田先生はアサルトライフル《ガルム》を展開し、まず私が、一瞬遅れて山田先生が、それぞれ発砲した。
小気味のいい軽い炸裂音と、独特のバシュッ、という音とが交錯し、アサルトライフルの弾丸を紅い閃光が呑み込んだ。その瞬間、弾頭が爆ぜ、ビームがかき消される。その技量に舌を巻いた。
山田先生は、私の初撃がビームだと判明した瞬間、咄嗟に炸裂弾をビームの軌跡にぴったり合わせて撃ったのだ。恐ろしいまでの判断速度と射撃力。思わず心が踊る。
そのまま互いにグルグル円運動をしながら、何度か銃撃を交換する。紅い光がネイビーカラーのリヴァイブを掠め、小口径の高速弾が玉鋼の黒い装甲に跳ねる。
かすり傷はあれどほぼ無傷、しかし、自分が徐々に押されていくのが分かる。轟天はEパック式の兵装だからエネルギーは減らないが、先生の射撃は回数毎にその精度を上げてくる。
いつか捕まる。そう思った私は、旋回飛行からジグザグの直線的な飛行に切り替え、同時に距離を離した。追撃の弾幕を振り切り、秋雨改で砲撃しつつ、左手で弓張月を構え、照準する。
放った砲弾を山田先生は当然の如く回避。しかし、今撃ったそれは、攻撃用ではない。
時限信管が作動し、砲弾が自爆。対IS発煙弾がその真価を発揮する。ハイパーセンサーを阻害する特殊な煙幕を散布するこれは、敵味方関係なく効果が及ぶ為に、普通は撤退時に使う。
しかし、私は当然逃げるつもりはない。瞬時加速で一気に詰め寄り、左手に血染紅葉を展開。煙の向こうの山田先生に振るう。
だが、煙ごと切り裂いたその向こうに、先生はもういない。同時に警報。近接刀に持ち換えた山田先生が、煙に紛れて真上から接近していた。
自らの武器を利用された事に舌打ちしつつ、右手の轟天を掲げ、搭載されているある機能を作動させた。
銃身の下部に装着された装置から、深紅の刃が噴出する。試作型の荷電粒子ブレード発生装置《
真雷
(
しんらい
)
》だ。これを銃剣として装備している。
それで山田先生の一撃
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