12話目 成長(後)
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。もしトレーナーが君でなかったら……最悪の場合はあのギャラドスに殺されているかも、しれんのう……」
続けてゴンは物騒なことを言い始める。
「もっとも……これから君がそうならない、などという保証はどこにもないがのう」
ギャラドスに殺されるなんて大袈裟だろ、と思ったグレイは反論する。
「なんでそんな事が言えるんですか? もしかしたら、バトルでは言う事を聞かないけど、普段はおとなしくて静かなポケモンかも知れないじゃないですか?」
「ワシには分かるのじゃよ。ワシはドラゴン使いじゃからな」
「ギャラドスはドラゴンタイプのポケモンじゃないですよ?」
「ワシが言うドラゴン使いのドラゴンとは、なにもポケモンのドラゴンタイプを指して言っている訳ではないのじゃ」
ゴンは戦っている両者のギャラドスを一瞥した後、再びグレイに語りかける。
「グレイくん。本当はポケモンに『タイプ』などという属性は存在しないのじゃよ……言うなれば、ポケモンの種類と同じ数……いや、ポケモンの数だけ『タイプ』があるのじゃ」
ゴンは語り続ける。
「ポケモンの『タイプ』というものは、ポケモン同士の複雑な相性関係を分かりやすくするために、似た性質を持つポケモンや技を同じ『タイプ』に分類しただけじゃ。同じタイプのポケモンでも種類が違えば、効きやすい技、効きにくい技、が微妙に違うのじゃ」
黙って聞いているグレイに、ゴンは問いかけをする。
「グレイくん。君はポケモンのタイプが何種類であると習ったかの?」
「ええっと確か……18種類です」
「その通りじゃよ……現在のトラベル地方では、の話じゃがのう」
ポケモンには18種類のタイプがある。ノーマル、炎、水、草、電気、氷、格闘、毒、地面、飛行、エスパー、虫、岩、ゴースト、ドラゴン、悪、鋼、フェアリー。の18種類である。
ゴンが続けて言う。
「タイプの数はのう……時代や地域によって異なるものじゃ。フェアリータイプのポケモンが生息しないために、タイプは17種類と定めておる地方もある。昔、とある地方では、生息するポケモンの種類が150種類程度と少なかったために、タイプが15種類しかなかった所もあるそうじゃ。悪、鋼、フェアリー、の3タイプが存在しないのじゃ」
さらにゴンは続ける。
「ワシらは、ゴーストタイプの技は、鋼タイプに普通に効くと思っておる。しかし地方によっては効果がいまひとつ、となっておる場所も存在する。さて……これだけ言えば君も、ポケモンの『タイプ』が絶対的なものでは全くなく、曖昧でポケモンの性質を表すものとして不十分なものじゃと、分かるじゃろう?」
ゴンの講義を真剣に聞いていたグレイは、ゴンに質問する。
「タイプが絶対の基準じゃないなら、どういう基準で戦えばいいんですか?」
「データや分類などではなく、ポケモ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ