12話目 成長(後)
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「では、試合を再開しようかの」
そう言ったゴンは、2体目のポケモンを繰り出した。
現れたポケモンは、二足歩行で、大きな羽と尻尾が生え、顔には頑丈そうなアゴをもっている。顔は鮮やかな赤色で、腹部は白のような色、その他の体や手足や羽や尻尾は青色である。体にあちこちにある大きいトゲは鮮やかな赤色である。
全体的にみると、怪獣や恐竜のような雰囲気をしている。
ほらあなポケモンのクリムガンである。ドラゴンタイプ。一般的には、高さ1.6m、重さ139.0kgと言われている。
対峙するグレイのレパルダス(ニックネームはチョロネコ)が一般的に、高さ1.1m、重さ37.5kgであることを考えると、クリムガンは重量級のポケモンである。
(あのゴツそうな巨体、力が強そうだな……でも不器用そうだし、遠距離攻撃は無いんじゃないか?)
グレイがそんな考えをもっていると、
「クリムガン“あくのはどう”じゃ」
クリムガンから悪タイプの特殊攻撃技“あくのはどう”が放たれ、邪悪な波動がレパルダスに迫った。
(あんのかよ! 遠距離攻撃!)
レパルダスは後ろに跳んで、攻撃を避けた。
「チョロネコ! 素早く近づけ! 多少なら当たっても大丈夫だ!」
グレイの指示で、レパルダスは距離を詰める。相手の“あくのはどう”が多少命中するが、気にせず進む。悪タイプの攻撃技は悪タイプのポケモンには効果がいまひとつである。相手の“あくのはどう”はレパルダスにあまり効かない。
レパルダスがクリムガンとの距離を詰めた時、
「クリムガン! “ドラゴンクロー”と“アイアンテール”」
ゴンが2つの技を同時に指示した。
「チョロネコ回避に徹しろ!」
グレイは、ゴンが2つの技を同時に指示したのを見て、様子見のためにレパルダスに回避を指示したのだ。
“ドラゴンクロー”は、ドラゴンタイプの攻撃技であり、巨大な爪で相手を切り裂いて攻撃する技である。
相手のクリムガンの右手から“ドラゴンクロー”が繰り出された。凄まじいパワーと勢いで右手が横に振るわれる。
回避に全神経を集中させていたレパルダスは、その場に伏せることで相手の右手の一撃を回避した。
相手のクリムガンは全力で右手を振るった勢いで体が横を向いた。そして横を向いた勢いのまま後ろを向き、鋼鉄の尻尾による一撃“アイアンテール”を繰り出した。
避ける場所がないと判断したレパルダスは、思いっきり後ろに跳び、距離をとった。すると相手のクリムガンは前を向きなおし、今度は“あくのはどう”で遠距離攻撃を決めてくる。
再びレパルダスが近づくと、
「“ドラゴンクロー”と“アイアンテール”じゃ!」
再びクリムガンは、爪の一撃と尻尾の一撃を繰り出してくる。レパルダスはなんとか回避した。
「チョロネコ! 頑張って避け
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