11話目 成長(前)
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トレーナーとして未熟な自分が地形を最大限に利用することは無理だ、とも思った。
(エレナだったら、この地形を生かして上手く戦ったりできるのかもな……)
そんなことをグレイが考えていると、グレイとは反対側の高台に1人のお爺さんが現れた。
「お待たせして悪かったのう。君が挑戦者のグレイくんで間違いないのじゃな?」
現れたお爺さんはグレイにそう問いかけた。
「オレがグレイです」
「そうかそうか。ワシはこのヒトツジムのジムリーダー『ゴン』なのじゃ。知っておるかもしれんが、ワシが使うポケモンはドラゴンに関係するポケモンじゃ」
ジムリーダーのゴンと名乗ったお爺さんは、ちらっとフィールドを見渡して言葉を続ける。
「審判の準備も整ったようじゃ。早速じゃが、始めるとしようかの」
ジムリーダーのゴンはそう言って、モンスターボールからポケモンを出した。ゴツゴツしたフィールドに、ミニリュウが現れた。
ミニリュウ、ドラゴンポケモン。ドラゴンタイプのポケモンで、ヘビのような細長い姿をしており、体は青色で腹は白色。愛くるしい瞳のせいで、全体的にかわいい印象をもつポケモンである。
ちなみに、一般的なミニリュウは高さが1.8mであると言われており、かわいい見た目の割には大きい体をもっている。
「さてグレイくん。君はどんなポケモンを使うのかのう?」
「オレが最初に使うポケモンはこいつです」
そう言い、グレイもポケモンを出した。
フィールドに、蝶のようなポケモンのビビヨンが現れた。
(ビビヨン、まずは最初の1体は頼むぜ)
グレイはそういう意思をこめてビビヨンと視線を合わせた。ビビヨンからも気合の入った意思を受け取る。
グレイは、直前に考えた大まかな計画を思い出す。
(相手の最初のポケモンは1番弱い奴だろうから、ビビヨンで確実に倒せるだろう。相手の2体目もビビヨンでなるべくダメージを与えて、あわよくば倒す。もしビビヨンが2体目に負けてもチョロネコで倒す。チョロネコは未熟だから2体目に負ける可能性もあるが、KKなら弱った2体目と無傷の3体目をまとめて倒せるだろう)
グレイは考えを続ける。
(例えチョロネコが何もできないまま倒されても、KKの強さで何とかなる。エレナはこの爺さんに勝ってる訳だし、流石にエレナより強いって事はないだろ……)
グレイは思考を終えて、視線を目の前のバトルフィールドに戻した。
「考え事は、もういいのかのう?」
まるでグレイの考えを見透かしているかのようにタイミング良くゴンが声をかけてきた。
グレイの無言を肯定と受け取り、ゴンが審判に合図した。
審判の合図によって、戦いの幕が開けた。
「ビビヨン“むしのていこう”」
ビビヨンは、虫タイプの特殊攻撃技“むしのていこう”を、遠くにいるミ
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