女神より俺のほうが格上
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「俺は全てを思い出した。ラリホー」
一言。誰も聴いていないたった一言を以て俺は一つの魔法を唱え、寝る。何故寝るのか。理由は簡単、夢の中ではセレシアの姿が見える。だから──
「セレシアてめえ何したゴラアアアアアアァァァ!!!!!」
おもいっきり殴った。セレシアの顔面を。
大切なことだからもう一度言う。
おもいっきり殴った。セレシアの顔面を。
「痛い!何するんですか!女神の顔に傷でもついたらどうするんです!」
「うるせえぇぇぇーーー!黙れぇぇーーー!!!てめえの顔に傷がつこうが俺には関係ねぇんだよぉーー!!!」
「何故そんなに怒ってるんですか!?理解ができません!」
今の俺の顔は恐らく鬼の形相と言うやつだろう。
「何故にマアムたんを男の横で寝かせてんだぁぁ〜!!襲われたらどーすんだよ!」
「分かりました!分かりましたから暴力は止めてくださいぃぃ!」
「それじゃ許せん!」
「そ、それなら、あなたの質問に答えます。それが今私ができる事でしょう。なので、その手に持っている槍を放して下さい!」
俺は少しの考えの後、
「じゃあ、俺はいつ帰れるのか、それと俺のステータスを表示できるか試して欲しいこの二つだ」
「ステータス表示位なら余裕ですよっと」
セレシアは儀式っぽい動きを少し行った後、
「終わりました。どうぞステータスを表示して下さい」
「そういうイメージをすればいいのか?」
「まあ、その辺りはご自由に」
「適当だなオイ」
と言いつつもそんなイメージをすると、俺の目の前にウィンドウが出てきた。
マアム
僧侶Lv.99+99
H:9999+α
M:∞
正常
「え、これだけ?」
表示された瞬間の俺の反応は項目の少なさに驚いたものだった。
「え、いや待て。なんだこの数値!!?」
次に数少ないステータスの数値に驚いた。
「私の魔力と体力分をプラスした結果です」
「お前マジですげえ。さすが女神────ん?」
その女神に対した俺の今までの対応を思い出す。
「あっ」
そして気づく。
「俺の対応めっちゃ失礼じゃねーか!!!」
酷いとか言うレベルじゃない。下手したらタヒられる。
「すんませんしたぁーー!!!!」
「いえ、大丈夫ですよ」
「あぁぁぁぁぁぁあぁ!!顔面殴ってすいませーん!!殺さないでぇぇぇ!!!!!───え?」
「いや大丈夫なんですよ。あなたの方が私よりも格が上なんです」
「ふぇ?」
夢での会話はまだまだ続く。
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