女神より俺のほうが格上
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玉座の間を出た後、ラルス君ご一行に連れられて、と沢山の人に挨拶させられた。ルイーダさん以外は武器屋のおじさんを筆頭に「そいつが師匠?」って顔された。俺だって傷つくんだかんね!
因みに、ルイーダさんには「いい人材だね、あんたやっぱり見る目あるよ」と、ラルス君が褒められていた。
そして、俺は今ラルス君の家のラルス君の部屋にいる。
「どうしてこうなった」
落ち着け、相手は同性だ。(実質的には)思い出せ。何故こうなったか思い出すんだ、俺。
えっと、確か……
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謁見のあと前述のように色々な場所に連れていかれ、全員に挨拶をした後、休憩的な意味で俺達はラルス君の家に帰還した。
その後、ラルス君のお母さんが「いい人見つけて来たねー。でも、結婚するなら僧侶辞めさせないと駄目よ」って感じでおちょくってきたのを、顔を真っ赤にしながら「そう言うのじゃないって!」って否定するラルス君とそのお母さんのミニコントみたいなやりとりが始まった。いや〜いいもの見せていただきました。久しぶりに大爆笑した気がする。まあ、完全に今は自分は女の子であるということを忘れて文字通りの大爆笑をしたので「キャラじゃない」って顔されたのだが。
閑話休題。
どうやら、レナさん達は泊まるらしく、ラルス君のお母さんが沢山の料理を作っていで、皿を何枚か、戸棚から出している。これ以上お邪魔するのも悪いので帰ろうかと思った。しかし、何かが気になり、ふと皿の枚数を数えてみる。ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、むぅ───六枚。ラルス君達と、お母さんを合わせても一枚足りない。ラルス君のお父さんのオルテガがいるはずがないので、最後の余った一枚は、まさか──。
「えと、私も泊まる感じですか?」
「勿論よぉ」
俺の発言にまるで当たり前でしょうという顔で語りかけるお母さん。
「アッハイ、ワカリマシタ」
何かもう此処まで来るとどうしようもない感がでてきたのでお泊まり回避は諦めることにして、これからの仲間との親睦を深めんと会話を始める。
「お風呂先女の子三人で入っちゃって〜」
唐突にラルス君のお母さんが爆弾を投下する。
お風呂。それは今の俺にとっての最凶の試練だ。どうやって切り抜けようかと考えていると、不意に一つの選択肢が浮かび上がる。
セレシア、お願いだ。
(ヘタレですねぇ。割りきってしまえば楽ですのに。まあ、そんな人なのは知っていましたが)
うるさい。とっととやれ。
(はいはい。分かりましたよ)
次に意識が俺に返されると隣でぐっすりとラルス君が寝ていたのだった。
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