暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十七話 派遣任務 3
[8/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
菜でくるんで食べている。

「うぐ!そんな高級テクニックを使っていたとは!」

負けた…完敗だ…

敗北感に打ちのめされていたら、バーベキューには似つかわしくない惣菜がオレの目に飛び込んできた。

「キンピラゴボウ?何で?」

大皿に山ほど盛りつけられたキンピラゴボウ。

オレはそれに箸を伸ばして、自分の皿に盛る。

「あ、そのキンピラ、うちのお母さんが作り過ぎちゃってさ。私がこっちに行くからって持たせてくれたの」

オレが不思議に思っていたら、美由希さんが説明してくれた。

高町隊長のお母さんの味か。

「なんか、懐かしいような」

そう言いつつ、オレはキンピラゴボウを口に運ぶ。

コリコリと、心地よい触感か伝わってくる。

「おお、美味い!」

腹が減っているのも手伝って、オレはドンドンキンピラを食べる。

いや、本当に美味い。それに、隊長の家の味だろ?ヴァイス陸曹への自慢話がまた一個増えた。

「そんなに食べてくれると、お母さんも喜ぶよ」

おお、美由希さんが嬉しそうに笑ってる。もしかして高町家への好印象ゲットか?

ゆくゆくは娘さんをください的な感じにとか!

…いや、あの士郎さんに勝てる気がしねぇ…

「「「「……」」」」

ん、何だ?

キンピラを爆食いしているオレを、エリオ達が奇妙な目で見てるよ。

ああ、キンピラが食いたいのか?

「みんなも食べてみろよ。すげぇ美味いぞ」

キンピラを勧めてみると、エリオがギョッとした顔になる。

なんでさ?と思っていたら、オレの予想の斜め上を行く答えがエリオから飛び出してきた。

「何なんですか、それ?」

え?

「何って、キンピラゴボウだよ。食べた事ないのか?」

オレがそう聞いたら、エリオだけじゃなく、スバル、ティアナ、キャロもコクンと頷く。

「マジか?大丈夫だから食ってみろよ」

オレは半ば強引にキンピラゴボウと取り分けて、みんなの前に置いた。

「う…」

何を警戒してるんだ?せっかく取ってやったのに、エリオは中々箸をつけようとはしない。

ティアナも、食い意地の張ったスバルも少し強ばった顔をしている。

「むむむ、えい!」

その中で、キャロが一番最初に動いた。

キンピラを箸で掴み、口の中に放り込む。そして、コリコリと噛む。

うん、いいぞ、キャロ。

「あ!凄いコリコリしててオイシイ!エリオ君も食べてみなよ」

キャロに促され、エリオも恐る恐るといった感じでキンピラを口に運ぶ。

「本当だ!甘じょっぱい味で、凄い噛みごたえがあるね!」

「どれどれ」

エリキャロが食べた事でスバルも興味を持ったのか、キンピラを食べ始
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ