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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十七話 派遣任務 3
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練って言っても、基礎と基本の繰り返しで本当に強くなっているのかイマイチ分からないし」

「少なくとも、Bランク試験の時と比べたら、間違いなく強くなってるぜ。命中精度も、威力も」

「それはクロスミラージュが優秀だからよ。アタシの実力じゃないわ」

「難儀なヤツだな」

オレより攻撃が上手いくせに、とアスカは苦笑する。

「さて、ここで問題です!ジャンケンで一番強い手は何でしょう?」

「え?え?」

不意にアスカがティアナにクイズを出した。

「オレ達が今やってる訓練って、そういう事なんだよ」

アスカはそう言って先に歩き出した。

「ちょ…ジャンケンってどういう意味よ!」

「答えは自分で見つけて下さーい!」

「こら!待ちなさいよ!」

結局、アスカはクイズの答えを教えないままテーブルに戻って行った。





楽しい夕食が終わり、フォワードメンバーは進んで後かたづけをしていた。

(さすがに後かたづけまで隊長達にやらせる訳にはいかないよな)

洗い物はスバルとティアナがやってくれるので、ライトニングは食器を運んだり、残飯の処理をする事となった。

「エリオ、キャロ、気をつけるんだぞ」

皿を運ぶ二人に声をかけ、アスカは食べ残しを袋に放り込む。

「って言っても、残飯なんてほとんど無いな」

スバル、エリオ、ヴィータの三人で食い尽くした感じである。

当のアスカはと言うと、繊維質たっぷりの夕食のようであった。

「ん?」

ふと、右手に生温かい空気を感じるアスカ。

見ると、いつのまにそこにいたのか、アルフが大きく口を開けて今まさに噛みつこうとしてるのだ。

「うおっ!」

ガギン!

間一髪、アスカは手を引っ込めてアルフの噛みつき攻撃から逃れる。

「何をしようとしてんですか!」

「ん?いいぞ、丁寧語じゃなくて。エリオもキャロも普通に話すし」

「んな事聞いてないでしょう!何で噛みつこうとしてんですか!」

「いや、ほら、ヤッパきになったんだよ。どっかで会ってるような気がしてさ。だから、味見させて」

ジーッ

アルフはしっぽをパタパタさせ、無邪気な瞳でアスカを見つめる。

「ダメ、絶対ダメ」

冗談じゃないと左右に首を振るアスカ

「ケチ〜」

「ケチ〜、じゃないです!」

なぜかアルフは、アスカに噛みつく事に情熱を燃やしている。

「ダメだよ、アルフ!」

アスカとアルフのやりとりに気づいたエリオが駆けつけてきた。

そして、アルフを抱き抱える。

「アスカさん、困ってるじゃない。無理言っちゃダメだよ」

キャロも、アルフを窘める。

「うー、分かったよぉ〜」


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