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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic11-B運命の子供たち〜Puferutona Forseti〜
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下を歩き、そして・・・
「ただいま戻りました、八神部隊長」
はやてとリイン、ついでに俺の執務室である部隊長室に入る。部隊長室の一角に設けられた休憩スペースにははやてを筆頭とした隊長陣であるなのは、フェイト、シグナム、ヴィータの5人と、それプラスリインが勢揃いしていた。それに、なのはに寄り添うように幼い少女、ヴィヴィオが満足げな顔で座っていた。
(ん・・・?)
しかし何故か俺を見た瞬間、大きく目を見開き、口をあんぐりと開けた。なのは達の目は俺に向いているため、ヴィヴィオの表情に気付いていない。
「お疲れ様でした、セインテスト調査官。それでその・・・どうでした?」
「ええ。地上本部による査察の件についてですがゲイズ中将との会談の結果、査察は行われないことになりました。このまま私が特務調査官として、機動六課の監査を行います」
そう報告するとはやて達は目に見えてホッとした。さらに本事件の期間中限定だが本局や聖王教会との協力体制を敷いてくれるようになったことを伝えようとした時・・・
「ル〜シルぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜!!」
俺の名前がこれでもかってくらいに叫ばれた。込められているのは明らかに怒り。そして声の主はどう考えても「シャルちゃん・・・!?」はやて達の言うようにシャルで間違いない。ドアの向こう、廊下がドタドタと騒がしい。みんなの視線がドアへと注がれる。俺に用があるのは間違いないからソファから立ち、俺の専用執務デスクの元へ向かう。その直後、プシュッとドアがスライドして開いた。そこに佇んでいたのはやはりシャルだった。
「えっと、シャルちゃん・・・?」
「なんだろう、シャルの纏ってる雰囲気がかなりまずい気がする・・・」
「シャルちゃん、少し振りやね。えっと、どないしたんかな?」
なのはとフェイトとはやてがソファから立ち上がりつつ、俯いたまま佇むシャルに向かって声を掛ける。俯いている所為でシャルの表情が見えないが、フェイトの言うように纏っている雰囲気は結構まずい。というか、なんで俺の名前を、怒りを込めて呼ぶのかが理解できない。
「どういうこと?」
シャルがポツリと何か呟いたのが判ったが、きちんと聞き取れなかったから思わず「なんだって?」俺はそう訊き返してしまった。いや、もしかしたら黙っていてもこの後の結末は変わりなかったのかもしれない。
「ル〜シ〜ル〜・・・・!」
シャルがゆっくりと顔を上げながら俺を睨みつけてきた。結構な怒りを溜めているな。俺、シャルに何かしたかな。アリサやギンガと協力しての“レリック”回収の件については確かに労いの言葉を掛けなかった、というよりクロノと通信していて顔を合わせられなかった。しかしそんな些細なことでここまで怒るのも変な話。シャルを怒ら
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