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SAO〜円卓の騎士達〜
第七十一話 聖剣エクスキャリバー
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けの力を込め、剣を台座から引き抜こうとするが、剣は城全体と一体化ようにびくともしない。

キリト「く、ぬっ!!」

更に力を込めて引き抜こうとするが、結果は同じだ。
SAOやGGOと違い、ALOでは筋力や敏捷力などの数値は表示されない。
しかし、実際はシステム上で数値化されているので、つまり《隠しパラメータ》ということになる。

このパーティーの中で最も筋力値が高いのはアーサー。

だが、これを頼む事は許されない。

もう一度、剣を握り直し、『ゾーン』と『覇気』を解放する。

キリト「っ、ぐ、ああぁぁ。」

全力で剣を引き続ける。

少しずつ、足許の台座から強烈な光が迸り、視界を金色染め上げた。
そして、何かが壊れる破砕音が発生し、手に剣の重さが一気に伝わってきた。

キリト「ぬ、抜けた。」

皆が歓声を上げようとした、その時。
氷の台座から解放された世界樹の小さな木の根が、空中に浮き上がり、育ち始めたのだ。
断ち切られていた上部の切断面からも新たな根が伸び、垂直に駆け上り、螺旋階段を粉砕してきた根と絡まり、結合した。
直後。
凄まじい衝撃波が、スリュムヘイム城を呑み込んだ。

クライン「おわっ、こ、壊れっ!」

クラインが叫び、全員が片膝を突いたと同時に、周囲の壁に無数のひび割れが走り、分厚い氷の壁が次々に分離し、遥か真下の《グレートボイド》目掛けて崩壊していく。

クライン「よ、よおォし、こうなりゃ、クライン様のオリンピック級ハイジャンプを見せるっきゃねェな!」

がばっと立ち上がったクラインが、直径僅か六メートル程の円盤の上で精一杯の助走をし。

リズ「バカ、や、やめなさ、」

リズが止める間もなく、華麗な背面跳びを見せた。
当然、根っこまで手が届くはずもなく、急な放物線を描き、フロアの中心にずしーんと墜落した。
途端、そのショックのせいで周囲の壁に一気にひび割れが走り、玄室の最下部、つまり俺たちが居る場所が本体から切り離された。

シリカ「く、クラインさんの、ばかーっ!」

絶叫マシンが苦手のシリカの本気の罵倒の尾を引きながら、俺たちを乗せた円盤は自由落下に突入した。
周囲では、俺たちと同時に崩れ落ちた巨大な氷塊が互いに激突し、小さな塊へと分解いき、真下を見れば、千メートル、いや八百メートルまで近づいているヨツンヘイムの大地には、黒々と《グレートボイド》が口を開けている。

アーサー「Aパーティー以外は転移結晶で即時離脱!」
キリト「な、何で俺達だけ!?」
アーサー「エクスキャリバーをまだ完全には取得出来て無いだろ! 転移したら、無くなるぞ!」
キリト「そ、そうだった!」

次々と
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