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SAO〜円卓の騎士達〜
第四十五話 地底湖での戦い
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〜キリト side〜

数分の飛行で、俺達は洞窟の入り口まで辿り着いた。
その洞窟は、ほぼ垂直に切り立った一枚岩を中心に、四角い穴が開いている。
入り口の周囲は、不気味な怪物の彫刻が飾られていた。

キリト「この洞窟、名前はあるのか?」

俺の問いに、リーファは頷きつつ答えた。

リーファ「《ルグルー回廊》って言うのよ。 ルグルーってのが鉱山都市の名前。」

俺達は言葉を交わした後、洞窟の中へと歩き出した。
外から差し込む光もすぐに薄れ、徐々に視界が暗くなり始めた。
リーファが魔法で灯あかりを灯ともそうと手を上げてから、ふと思いついて俺を見た。

リーファ「そう言えば、皆は魔法スキル上げているの?」
キリト「あー、まぁ、種族の初期設定のやつだけなら。 使ったことあんまりないけど。」
サクマ「あんまり、じゃなくて、まったく、だろ。 俺は初期と炎と水を上げてる。」
ユージオ「僕は種族の初期設定と、氷魔法を上げているよ。」
シンタロー「俺は取り合えず入れられるだけ入れた。 つまり、ほぼ全部だな。」
アリス「私は回復と風の魔法を。」
コジロウ「俺は強化魔法と地属性の魔法を。」
リーファ「じゃあキリト君。 スプリガンの得意分野の灯り術をお願い、風魔法よりいいのがあるはずだから。」
キリト「えーと、ユイ、シンタロー、分かる?」

頭を掻きながら俺が言うと、ユイとシンタローに溜息をつかれた。

ユイ「もう、パパ、マニュアルくらい見ておいたほうがいいですよ。 灯りの魔法はですね。」

ユイが発声したスペルワードを、俺は右手を掲げながら覚束ない調子で繰り返した。
右手から灰色の波動が広がり、それがリーファの体を包んだ途端、リーファの視界が明るくなった。
続けて、自分にも暗視付与魔法をかけ、視界を明るくした。

リーファ「わぁ、これは便利ね。 スプリガンも捨てたもんじゃないわね。」
キリト「あ、その言われ方なんか傷つく。」
シンタロー「実際そうだろ。 とりあえず使える魔法は覚えとけ。」
リーファ「シンタローさんの言う通りだよ。 使える魔法は暗記しといたほうがいいわよ、いくらスプリガンのしょぼい魔法でも、それが生死を分ける事だってひょっとしたらあるかもしれないしね。」
キリト「うわ、さらに傷つく。」

軽口を叩きながら、曲がりくねった洞窟を下っていく。
いつの間にか、入り口の白い光はすっかり見えなくなっていた。

キリト「うええーと、アール・デナ、レイ、」

俺は紫に発光するリファレンスマニュアルを覗き込み、覚束ない口調でスペルワードをぶつぶつと呟いていた。

ユージオ「つっかえていたら魔法が発動しないよ。」

ユー
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