=戦闘訓練編= ネライセレクト
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さて、明日実戦である。それも訓練でなくてガッチガチな奴。
既に明日の夢は見た。俺が目立った動きをしなければほぼ原作と変らない展開が待っている。
ここで問題だ。
俺は今後何もすべきでないだろうか?
それとも行動を起こすべきか?
(考えを纏めるか……)
まず、今回の件についての不確定要素について。
ヴィラン襲撃があるのは確実だが、現在のヴィラン連合は戦力が碌に揃っていない筈だ。俺の未来視でも重要人物である黒霧と死柄木、そして対オールマイトを想定した脳無以外に増えたっぽい顔ぶれはなかった。
ザコヴィランの中にキレ者が増えている可能性は否定できないが、学園の枠が広がったのと同レベルの戦力上昇があるとは考え難い。
訓練で分かったが、砥爪は個性の使用に不慣れな代わりにそれ以外のスペックが軒並み高い。しかもその個性もぶっ放しで敵を吹き飛ばす分に関しては凄まじい威力と攻撃範囲だ。極めれば轟に並ぶ可能性を秘めている。
削岩は頭脳に少々の不安はあるものの、喧嘩慣れしているのか意外に立ち回りが安定しており、単純な戦闘能力なら上から数えた方が早い位置にいる。
ロボ子ちゃんこと付母神は……ポテンシャルは高いようだが、とにかく戦い慣れていないのか現場でテンパって色々とビックリドッキリ攻撃を乱発していたので何とも言えない。まぁ、友達を傷つけられたら覚醒するタイプなので大丈夫だろう。
(となると別の面子のフォローは基本的に必要なし。一番無難な策としては13号と黒霧の戦闘現場に取り残される居残り組になることか)
ここまでは消極的な策。ここからはより未来を見据えた戦略的な策。
(デクくん死亡を回避するために拾える条件はないか……?)
第一条件、オールマイトの負担をどうにか減らしてリミットを伸ばす。
これは実行がほぼ不可能な上に、恐らくあまり意味がない。細かい運命を変えても大本の運命がデカすぎるのだ。取りあえず彼に余計な負担がかからないよう「余計なことはしない」というのが重要と思われる。
第二条件、死柄忌・黒霧捕縛によるヴィラン連合の戦力ダウンもしくは消滅。
これまた不可能+恐らく意味なしだ。触った部分を問答無用で崩す上に単純に実力が格上な死柄忌はもちろん、黒霧も原作だと不意さえ突かれなければかなり厄介だ。脳無の存在とオールマイトのタイムリミットを加味すれば……後は推して図るべし。
更に、仮にこの二人のどちらかを捕まえてもバックに控えるオール・フォー・ワンがそれを黙って見過ごすとは思えない。最悪の場合、なりふり構わず乱入してきてこちらがお陀仏だ。
第三条件、デクくんの骨折による爆弾抱えの回避。
度重なる個性の酷使で「次に同じように折れたら動かなくなるよ」と衝撃の事実を叩きつけ
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