=戦闘訓練編= ネライセレクト
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られた犬状態よ!!おおっと、床を壊して強引に動こうなどと思うなよ!?手元が狂えばお前の手までくっつくからな!!ちなみに十手は超合金製のスゴいのなので折ろうとしても無駄無駄無駄ァ!!」
狡いさすが水落石狡い。最も防御力が高く近接戦闘で勝ち目の見いだせない切島を倒す為に自分の十手と相方の個性を惜しげもなく使用した激セコ作戦は見事に成功した。……まぁ、これは十手の先端に付着したまんまる物質に対する警戒が薄かった切島の自己責任でもあるが。
しかし、こうなると黙っていられないのが瀬呂である。
「こ、こんな間抜けな方法で負けられるか!後は俺が食い止める!」
だがしかし、瀬呂はここで致命的なミスを犯していた。それは自ら罠の為に周囲に張ったテープトラップである。実は瀬呂のテープは横のスナップでがっちり相手を拘束できるのが強みだったのだが、テープが邪魔でテープ発射後の横の動きを大幅に制限されてしまったのだ。
加えて、ここで後方待機していた峰田が部屋に突入してきた。
「ピザーラお届けだオラぁぁぁぁ!!」
「ふはははは俺は右から峰田は左からの接敵だ!!さぁ目的が分散された今、瀬呂はどちらを狙う!?どっちを狙っても核ミサイルはピンチだぜ!!」
「んなもん……っていうかお前右からと言いつつ左から接敵してるし!!」
当然態と面倒な嘘をついて混乱を誘っているだけである。相手にしてはいけない。
しかし、瀬呂は考えた。体力測定で反復横飛びのみハンパなく早かった峰田の方が、戦いに慣れている感じのする水落石よりは捕まえられる確率が高そうだ。それに水落石があれだけわざとらしく自分の存在をアピールしているのは恐らく自らが囮となる為だろう。
それに、水落石のいる場所は念入りにテープトラップを張っているので簡単にこちらには来れない位置にある。
「という訳で峰田覚悟――」
「かかったなアホが!この程度のトラップで俺の動きを止められるか!!」
「どわぁぁぁ!?水落石がものっそいヌルヌルした動きでトラップを躱して接敵してきたぁぁぁッ!?」
これは自分の個性を全力で使って「テープに引っかかる未来」を徹底的に排除、最適化したことによって可能になった超ヌルヌルダッシュである。そんなしょうもないことに個性を使うなと思うかもしれないが、本人なりに必死なのだ。
あとは大体予想通り、急接近した水落石に反応が遅れた瀬呂は水落石のだいしゅきホールドを喰らった上に後から来た峰田によって絶対に拘束が解けないようにもぎもぎされ、これでヴィラン組は完全に動きを封殺された。
= =
「ひどい戦いでしたわね……しかも水落石さんの作戦が悉く嵌っているのが余計に……」
「うむ。あの粘着物質、服を着ていれば破れること覚悟で引きはがすこと
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