暁 〜小説投稿サイト〜
平成ライダーの世界
第三十章
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ここで仮面ライダーとスサノオの戦いは本郷猛と一文字隼人の二人からはじまった世界から無数の世界での戦いとなりました、門矢はその様々な世界の中を動き回る戦士となっています。スサノオと戦いそれぞれの世界とそこで戦っている仮面ライダー達を前に向かわせる存在として。彼は世界を粉微塵に壊す者ではなくそれぞれの世界にいる者達のしがらみを断ち切る者でした、それを壊すと言えば壊すとなりますがよき意味での破壊でしょう、束縛の鎖を断ち切るのですから。全てを終わらせる破壊ではなく創造に向かう破壊、ヒンズー教の概念にある創造、調和、破壊のサイクルの中の破壊。創造につながる破壊を行う者だったのです。苦しむ者を救う為に。決して素直などころか自分の本音を徹底的に隠す人間ですがそこにある意志や目的は邪なものではなく人間の心があるものでした。
 そしてそのディケイドこと門矢士と共に戦う仲間達もまたそれぞれのしがらみを持っていてそのうえで彼にしがらみを断ち切ってもらったりしながら彼と行動を共にする様になっています。ここではそれぞれの世界に出て来たゲストキャラ的なライダーではなく彼と行動を共にしてきた三人と対立者について考察していきたいと思います。
 まずは小野寺ユウスケです、平成ライダーの最初の作品である仮面ライダークウガの主人公である五代雄介をモチーフにしたキャラクターですが。
 五代とは違い前向きでありながら周りが見えていないところもありがむしゃらに戦っていました、生真面目でありながら余裕のなさが見られる戦いぶりと性格でした。
 最初門矢と会った時小野寺は衝突しました、といいますか門矢に対して反発していました。門矢は適当にあしらう感じでしたが。
 彼は彼本来の世界で共に戦っていた女性刑事、明らかに一条刑事をモチーフにした彼女とやはり五代と一条の様に共闘していましたが残念ながら戦いの中で刑事は死んでしまいます、このことが小野寺にとって心の傷になってしまいます。
 ですがその心の傷にです、門矢は実はさりげなくフォローを入れてそこから彼と小野寺の共闘がはじまりました。彼は平成ライダーのシリーズのはじまりである仮面ライダークウガの世界のライダーだったので門矢と常に共闘するライダーとしては必然の展開だったのでしょう。
 小野寺は門矢と共に共闘して様々な世界を巡りますがクールで遠い場所から状況を見てそのうえで推理探偵の様に物事の謎を解き問題を解決していく門矢と違い小野寺はまさに戦いそして謎の中に入ってそうしてそれぞれの世界のライダーや彼等の周りの人物達と共に悩み考え動くタイプの人間でした。視野は狭く悪く言うとおっちょこちょいですがそれ故に醸し出される人柄のよさが愛すべきキャラでした。
 彼は門矢と衝突を繰り返しつつも戦いそして門矢が解いた謎を見て戦っていきます、推理小説では探偵役の横に
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ