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ドリトル先生の名監督
第五幕その十

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「僕は僕の考えた僕のやり方をね」
「僕達にですね」
「話してくれたんですね」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「このやり方でいってみるけれどね」
「わかりました」
「じゃあお願いします」
「先生のやり方で監督お願いします」
「それで」
「うん、じゃあちゃんこも食べようね」
 先生はにこりと笑ってこちらのこともお話しました。
「鍋をね」
「お野菜たっぷり入れてますよ」
「それで鶏肉も沢山入れてますから」
「茸もお豆腐も」
「今日もかなりあります」
「そういえばお野菜とかお豆腐は」
 ここでまた言った先生でした。
「農学部からだね」
「はい、よく出せない野菜貰ってます」
「売りものにならない形とかの」
「ジャガイモとかもそうです」
「あと葉っぱなんかも貰ってます」
「そうそう、大根とかの葉っぱもね」
 先生は葉っぱと聞いてその普通は見向きされないもののお話もしました。
「実はね」
「美味しくて栄養があって」
「中々侮れないですよね」
「あれもまた」
「そうですよね」
「そうなんだなよね」
 こう相撲部の皆に言うのでした。
「大根の葉っぱとか他のね」
「お野菜の捨てる部分」
「そうしたのもですよね」
「実は、なんですよね」
「栄養もあるんですよね」
「ああしたものも食べて」
 そしてというのです。
「立派な身体が出来るんだよね」
「はい、そうです」
「やっぱり食べてこそなんです」
「栄養のあるものたっぷりです」
「バランスよく」
「それでだね」
 また言った先生でした。
「農学部の方からだね」
「はい、いらない野菜貰ってます」
「このこと実は他の部活もなんですよ」
「運動系の部活は何処も食べますからね」
「うちやラグビー部は極端でも」
 それでもというのです。
「皆よく食べますからね」
「食べるのにもお金かかりますから」
「うちの大学お金は潤沢でも」
「やっぱり節約した方がいいですから」
「どうしても」
「その方がいいですからね」
「そうだね、まして農学部のお野菜はね」
 先生はこのことからお話します。
「売りものになるのは形のいいお野菜ばかりでね」
「はい、出荷出来るのは」
「そういうのだけで」
「他のお野菜は出荷出来ないですから」
「形が少しでも悪いと」
「そのこともどうかと思うけれど」
 先生は首を傾げさせて微妙な表情になって言うのでした。
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