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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第30話『部長』
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「場所は理科室?」

「はい、そうで──」


俺が言い終わるよりも早く、副部長は階段を駆け上がって行く。
一瞬俺の思考が停止するが、「俺も行こう」とすぐさま副部長の後を追った。







ドガァン


「もう終わり、というのはつまらないのだけれど?」


ドアに体をぶつけ、不格好な音を響かせてしまったのは俺。
それに対し、そう皮肉を言うのは俺の幼馴染みである光。今しがた、こいつが俺を蹴り飛ばした所だ。


「おうおう悪うござんした。生憎、肉弾戦でお前には敵わないんでな」


俺はそう吐き捨てると、再び立ち上がる。
彼女が装備しているゴム手袋。アレのせいで、先程攻撃の選択肢から“魔術”を消された。
おかげで、勝ち目の無い肉弾戦を強いられている。

というのも、光は空手や柔道といった、武道を完璧に体得している。その手の部活から勧誘が来るほどだ。男子相手だろうと、負けた様子は今まで見たことがない。
まぁ、まさか俺がその餌食になる日が来るなんて…。


「つーか、どうやったら白衣でそんなに動けんだ。何か色々無視してねぇか?」

「私の白衣を甘く見ないで頂戴。そりゃもちろん、いつでも格闘できるように重量や材質は計算され尽くして──」

「聞いた俺が馬鹿だったよ!」


気になる事を問うてみるとこのザマだ。余りにも面倒なんで拳を振るってみる。
幼馴染みということで付き合いも長い訳だから、手加減は一切なし!


「はいそうですか」

「がっ!?」


だが見事に俺の攻撃は躱され、お返しに鳩尾(みぞおち)を拳で捉えられる。その痛みにはたまらず床に伏せ、悶絶してしまう。


「がはっ……お前加減しろっつの」

「加減しないで殴ってきたのはどっちよ」


前言撤回。というか条約改正を求める。
俺は加減不要で、こいつは絶対加減。これさえ成り立ってしまえば、勝機が有るはずだ。成り立てば・・・って、あれ?


「お前、塩酸どうした?」


いつの間にか、彼女の手から塩酸の入った試験管が消えていた。まさかもう使ったのか。俺の身体のどこかに・・・


「あら今頃? もうとっくに片づけたわよ」

「片づけた? なぜだ?」

「貴方の行動を封じるための脅しだったのに、普通に飛びかかってきたもの」

「つまり、俺に塩酸を浴びせる気は元からなかったと? お前にも優しいとこあるんだな」

「…そのうるさい口は溶かしてあげたいわね」


光の声のトーンが一段下がった。今のは癇に障ったか。
これ以上軽口を叩くと、ホントに塩酸が飛んで来そうだ。シャワーとか使われて。


「そろそろトドメを刺してあげようかしら」

「ようやく
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