第18話 カルバートでの決戦
[9/21]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
僕達が集まって話をしてるとフィーが何かを見つけたように指を刺した、そちらに視線を向けると何やら数十人の若い男性がこちらに向かってきた。
「おいお前ら、ここいらでラットボーイ様の事について聞きまわってるみたいだな?」
「そうですが……僕達に何か用ですか?」
「知らねえのか?この旧市街でラットボーイ様を探る奴は全員敵だってことなんだよ」
……なるほど、向こうから接触してきてくれたか。探す手間が省けたね。
「貴方達はラットボーイの関係者ですか?なら彼の元に案内してほしいんですが」
「はあ?今死ぬ奴が寝ぼけた事言ってんじゃねえぞ」
まあこうなるよね、彼らはナイフや鉄パイプを構えて僕達を取り囲んでいく。
「殺れ!ぶっ殺せ!!」
そして一斉に襲い掛かってきた。
「リィン、フィー、いくぞ。だが殺すなよ」
「「了解!」」
無法地帯の犯罪者と言え所詮は唯のチンピラだ、瞬く間に彼らを無力化した。
「ぐっ、こいつらガキもいるってのに強え……」
「俺たちは別にラットボーイに危害を加えに来たんじゃない、これ以上は無駄だ」
「うるせえ!よそ者のいう事なんて信じられるかよ!」
僕達を襲ってきた連中の一人が逃げ出した。
「リィン、フィー、あいつを追うぞ!」
僕達は逃げ出した男の後を追いかける、途中で何人もの奴らに襲われるが全員殺さないように気絶させながら先に進む。
「あいつ結構身軽だな、速いぞ」
撃たれる銃弾をかわしながら男を追うがかなり身軽だ。壁を蹴って建物の屋根を走り飛び映り梯子を滑りおりて逃げる。僕達も後を追うがやはり地の利は向こうが有利か。
男を追いかけて僕達は広い建物の中に入る、そして男を追い詰めた。
「もう逃げられないよ、頼むから話を聞いてくれ」
「逃げられない?追い詰められたのはてめえらだぜ!」
突然強い照明が僕達を照らしてさっきまで暗かった部屋が明るくなった。金網に囲まれたリングのような場所……まるでアリーナのような場所だ。
「てめえらが俺を探ってる連中か?俺がラットボーイだ」
高い段差の上に眼帯を付けた男が座っていた、あいつがラットボーイか。
「てめえら見てたぜ、黒月の奴らの仲間だろ?連中め、等々俺の縄張りを荒らしにきたか。だが俺はネズミだ。捕まりはしねえぜ!」
「待てラットボーイ、俺たちは西風の旅団だ。お前を探していたのは黒月の依頼を達成する為にお前の力が借りたいからだ」
「そんな見え透いた嘘に騙されるか!奴らが俺を疎ましがってるのは知ってんだ!だが黒月がなんだ!俺はてめえらに屈したりはしねぇ!」
駄目だ、興奮して話が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ