第18話 カルバートでの決戦
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なら全は急げヨ、客足が多い御昼が終わる前に着替えるネ!」
「ん、頑張る……」
フィーはジャムさんと一緒に店の奥に行ってしまった。
「フィー、どうしたんだろう?」
「さあ……俺も分からないぞ」
「何か並みならぬ気迫を感じましたが……」
まあフィーがしたいって言うなら待っていよう。
そして十分くらいが過ぎるとフィーとジャムさんが戻ってきた。
「あ、フィー、一体何をしてた……の…」
「あ、あぶねぇ!」
フィーに一言言おうとしたがフィーの姿を見て声を失ってしまった、更に動揺したのか持っていた湯呑を落としてしまった。カイトがキャッチしてくれたけど今はお礼も言うことが出来ないくらい目の前の光景から目が離せなかった。
「……リィン、どうかな?似合ってる?」
フィーがチャイナドレスを着ていたんだ、緑を基調としたチャイナドレスはフィーによく似合っていた。目が離せないほどに……
「………」
「……リィン?」
「あ、あの、その……似合ってる。言葉も出ないくらいだ」
「本当に?嬉しい……」
ニコッと微笑むフィーに僕は言いようのない感情に襲われた。心臓がバクバクして顔が熱い。おかしいな、妹を相手に何でこんなにドキドキしているんだ?
「よく似合ってるじゃないか、フィー」
「はい、とってもお似合いです」
カイトやリーシャも絶賛のようだ、それほどフィーに似合ってるという事だ。
「じゃあ早速新しい看板娘としてまずは呼び込みをしてきて欲しいネ」
「分かった、行ってくる……」
フィーはそういってお店の外に出て行った、大丈夫かな……?
「凄い繁盛してるな」
「そうだね、ちょっと驚いたよ」
フィーが出て行ってしばらくすると大勢の男の客が店に入ってきた。最初は数人程度だったが噂を聞いたのか時間がたつほど人が増えて行った。
「あ、あの注文いいですか!」
「はい、どうぞ……」
「チャーハンとギョウザを一人前でお願いします」
「……ご注文は以上でよろしいですか?」
「は、はい!」
「畏まりました」
「ッ!?」
フィーはそういって注文した男性に微笑んだ。男性はそれを見て凄いにやにやしていた。気持ちは分かるが何だか面白くない。
因みに僕達もお店の手伝いをしている。人が増えたから料理が間に合わないらしい。料理をジャムさんとリーシャが作り僕はその手伝い、カイトはレジを担当している。
「うはぁ……凄いな、フィーの奴大人気じゃないか」
「はい。私がこの店に入った時もお客さんが沢山来ましたが今日はそれ以上の方が来てますね」
カイトやリーシャも驚いてい
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