第18話 カルバートでの決戦
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ド』は猟兵が使う閃光手榴弾で相手の目と耳を潰して動きを制限させる技だ。これなら奴も流石に動けなくなっただろう。
「あれ、いない……?」
目を開けてシェーフンを探すが奴の姿がなかった、あのタイミングで防御が出来たとは思えないが……
「そんなおもちゃで私を止めようなどと……笑止ですね」
「何!?」
背後から声が聞こえたと思った瞬間僕とフィーは切られていた。
「ぐあっ!?」
「きゃあっ!」
僕は足を、フィーは腕を斬られたみたいだ。咄嗟に回避行動をとったから深手にはなってないが痛い物は痛い。
「そんな、グレネードのタイミングは良かったはず。防御なんてしてなかったのにどうして……」
フィーが驚きを隠せない表情でそう言う、僕も何故奴にFグレネードが効かなかったのか分からなかった。
「ふふふ、何故閃光手榴弾が通じてないのか疑問に思ってますね、答えはこれです」
シェーフンは懐から何か錠剤のようなものを取り出した……ってあれはまさか!
「グノーシス……何故お前がそれを……」
「D∴G教団ですか?彼らは素晴らしい物を作ったものです。これのお蔭で私は更に強くなれたのですから」
「答えろ!何でお前がそれを持っている!」
僕は殺気を強くしてシェーフンに問い詰める。
「リィン……あれが何か分かるの?」
「……あれは僕が教団に捕らわれていた時に実験で飲まされていた物なんだ、あれは人間の身体能力を大きく向上させる物らしい」
「あれが……」
僕は困惑しているフィーにグノーシスについて簡単に説明した。
「私は昔戦いの中で目の光を失いました。その時は絶望しましたよ、視力を失った人間に何ができますか?少なくとも戦いの道には戻れない……そんなときでした、彼らが現れたのは。あの眼鏡の男性がくれたこのグノーシスは私の目に光を戻してくれたばかりかこんな身体能力と状態異常に対する抗体まで授けてくれたんです!どれだけ感謝しても足りないほどです!いやあ、本当に素晴らしい物を作ったものですね」
「……れ」
「ん?」
「……黙れ、グノーシスが素晴らしいだと?それを作るためにどれだけの命が消えて行ったと思ってるんだ!!」
「リィン……」
僕は声を荒げて叫んだ。グノーシスなんてくだらない物の為に多くの子供たちが犠牲になった、いや、今だって奴らの手で沢山の命が消えているはずだ。そんな奴らの作った物が素晴らしいだと?それだけは認められない、認めるわけにはいかないんだ!
「知りませんよ、赤の他人の子供が死のうと私に何の関係があるんですか?正直グノーシスの為に死ねたのなら良かったんじゃないかと思うくらいです」
「ならもう喋
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