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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第18話 カルバートでの決戦
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思わず足を止める。


「行かせはしませんよ。彼は大事な客人ですからね」
「客人?どういう事?」
「彼の持ってきた機密書類には黒月とロックスミス大統領との繋がりがしるされています。ロックスミスを蹴落とすためにも彼を渡す訳には行きませんからね」
「大事な機密をペラペラ喋るなんて感心しないな」
「別にいいじゃないですか、私はロックスミスなどに興味はありません」


 何だって?じゃあ何故この男はテロリストなんてしているんだ?


「私は人を壊すのが大好きなんですよ、テロリスト集団の仲間になれば好き放題暴れられるじゃないですか」
「最低」
「欲望に忠実か……人間らしいが中身はクズだな」
「褒め言葉として受け取ります……さて、そろそろ始めましょうか?」


 シェーフンの体から強い殺気があふれ出してきた。この男、ただものじゃないぞ。


「フィー、今までの奴らみたいに加減は出来ない相手だ」
「うん、最初からギアを最大で行くよ」


 僕とフィーもそれぞれの武器を構えた。


「さあ行きますよ!」


 シェーフンが真っ直ぐ僕たちに向かってきた。


「クリアランス!」


 フィーが双銃剣から幾つもの弾丸をシェーフンに放つ、だがシェーフンは弾幕を全てかわして接近してくる。


「速い!」
「しゃあ!」


 シェーフンは僕たち目がけてクナイを振るった。僕たちはそれぞれ左右に飛んでそれをかわす。


「やあっ!!」


 フィーが双銃剣で切りかかるがシェーフンはそれを背中に背負っていた大きな剣で防ぎフィーに切りかかる、フィーは大剣の一撃を紙一重でかわして距離をとる。


(後ろががら空きだ!)


 フィーに気を取られている内に背後から切りかかるがシェーフンはバク宙で僕の攻撃をかわした。


「なっ!?」


 そして頭上からクナイを投げてきた、僕は回避が間に合わず右肩に喰らってしまう。


「ぐあっ!?」
「リィン!?この!」


 フィーが銃弾を放つがシェーフンはまたそれをかわしてフィーを蹴り飛ばした。フィーは受け身をとって衝撃を抑えた。


「そんな遅い動きじゃ私は捕らえられませんよ?」


 シェーフンは更に動きを加速させて僕たちを翻弄する。


「くそ、フィー並み……いやそれ以上の速さだ。目で追うのがやっとじゃないか!」
「なら動けなくするまで」


 フィーは懐から何か手榴弾のようなものを取り出した、それを見て僕はフィーのやろうとしていることを理解して防御の体制を取る。


「Fグレネード!」


 フィーが投げた物体が破裂して眩い光と大きな音が響いた。フィーのクラフト『Fグレネー
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