第18話 カルバートでの決戦
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政策主義』の幹部をしているシェーフンと申します。いかがでした?東方の美の風景は?中々気に入っているんですよ」
「まあこんな状況じゃなきゃいいものだったよ。……そこにいるお前がパイツェンだな?」
「ククク……まさか西風の旅団が出てくるとは、しかも猟兵王の子供達。組織の連中はどうあっても俺を殺したいみたいだな、私も随分と買われたものだ」
反移民政策主義の幹部の男……シェーフンが挨拶をしてパイツェンと思われる男は困ったというよりは何か余裕のある笑みを浮かべた。
「随分と余裕だな、僕たちが子供だから油断したなんて言わせないよ?」
「まさか、あの猟兵王が育てた子供だ。油断なんて出来ませんよ」
更に意味ありげに笑うパイツェン、一体何を企んでるんだ?
「貴方方をここにお招きしたのは貴方方を私たちの仲間に歓迎したいと思ったからです」
「仲間にだって?あれだけ襲ってきて?」
「私は自分の目にしたものしか信用しない主義でしてね、少なくとも子供である貴方方でさえ私が鍛えた精鋭をいとも簡単に蹴散らしてきたんですからね。我々の仲間になる資格は十分にある」
「さっきから随分と上から目線だね、わたしたちが貴方達の仲間になると思うの?」
「ご心配なく、きちんと対価を用意しています……おい」
フィーの言葉にシェーフンと名乗った男は待っていたと言わんばかりに近くにいた配下の男にいくつかのアタッシュケースを出させた。アタッシュケースを開くと大量の札束が入っていた。
「2億ミラ用意しています。黒月の報酬よりもはるかに多い額を用意しました。金で動く貴方方ならどちらに付くか容易に理解できると思いますが?」
「へえ、よくそんな大金を用意できたものだね。2億なんて国がらみでもなきゃ滅多に見れないよ」
「私たちの背後には巨大なバックがいますのでこれぐらいなら余裕で用意できます。さてそれで返事のほうは?」
「勿論断る」
僕の発言にパイツェンや配下の男たちは驚いた様子を見せる。シェーフンだけは笑みを崩さずに僕たちを見ている。
「……因みにその理由は?」
「西風の旅団はテロ行為などの無差別な被害を出すような奴の依頼は受けないって決めてるんだ、それに個人的にお前らが気に入らないからだ」
「それだけの理由で?」
「十分だろ?」
「クククッ、まさか金で動かない猟兵がいたとはね。上の連中は貴方方を仲間にしろと言ってましたが……仕方ない、プランBに移行します。私が彼らを抑えてる間にパイツェンさんを我々の本拠地まで連れて行きなさい」
シェーフンは部下たちにそう指示を出してパイツェンと一緒に部屋を出て行った。
「待て!」
僕とフィーはパイツェンを追おうとしたが足元にクナイが刺さり
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