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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第244話
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によって自分達が”改変の為に必要な犠牲”にされた事が許せないという一点ですね………」
「……………」
「キーア………」
気を取り直したリーシャにワジとセティは重々しい様子を纏って指摘し、二人の指摘を聞いて辛そうな表情をしている未来のキーアをティオは心配そうな表情で見つめた。
「キーアちゃんが気に病む必要はないよ。マリアベルさん達が死んだのは身から出た錆だし。」
「ええ、例えキーアちゃんが改変していない世界でも彼女達は己の悪行によって最後は悲惨な死を遂げていたでしょうね。」
「お黙りなさい!紛い物が改変した世界で生まれた貴女達に”正史”のわたくし達について語る資格はありませんわ!」
未来のキーアに慰めの言葉をかけたシャマーラとエリナの言葉を聞いたマリアベルは怒りの表情で二人を睨んで指摘し
「貴女という人は……!」
「いい加減にして、ベル……!キーアちゃんは貴女達クロイス家の所有物じゃなく、一人の”人”よ!」
「ハッ、お嬢さん、段々とヨアヒムに似てきているんじゃねぇか?」
「そうですね。特にキーアを自分達の所有物扱いしたりしている所とかそっくりですね。」
マリアベルがキーアを”紛い物”扱いした事に怒りを感じたセティとエリィはマリアベルを睨み、鼻を鳴らして厳しい表情でマリアベルを睨むランディの推測にティオは頷いてジト目でマリアベルを見つめた。
「やれやれ……彼女達と僕を一緒にしないでくれないかな?僕は彼女達と違ってキーア様を所有物扱いじゃなくて、”真なる神”として崇めているのだから。まあ、それはともかく君達が来てくれたのは好都合だ……!しかも未来のキーア様まで連れてきてくれるとは、ようやく我が”D∴G教団”が正しい事を理解してくれたのかな?」
「………―――言いたい事はそれだけか。」
「何………?」
溜息を吐いた後得意げな表情になって声を上げたヨアヒムだったが静かな口調のロイドの言葉を聞くと眉を顰めた。
「”太陽の砦”の時にも言ったはずだ。――――ヨアヒム・ギュンター、あんたの器はもう見切ったっと。それはマリアベルさ―――いや、マリアベル・クロイス。貴女も結局はヨアヒムと同じ器だ。」
「何ですって……!?わたくしのどこがヨアヒムと一緒だと言うのです……!?」
ロイドの指摘を聞いたマリアベルは怒りの表情でロイドを睨んだ。
「同じだ。キーアに下らない幻想を押し付けようとしたヨアヒムのように、貴女は失われた至宝と同等―――いや、それ以上の
存在
(
もの
)
である大いなる秘宝(アルス=マグナ)を生み出すことに取り憑かれ、”クロイス家”の下らない悲願を受け継ぎ、貴女自身の力ではなく、あの陽だまりのように明るくて、無邪気で天真爛漫で……そして思
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