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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第244話
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そんな風に見ているのか。」
「わかってはいた事ですけど相変わらず人として最低な方ですね。」
「ええっ!?”キーア”って確か”零の至宝”のあの娘の事よね!?それじゃあ彼女や彼女の一族が……!」
「ああ………遥か昔に消滅した”幻の至宝”―――
虚神
(
デミウルゴス
)
に代わる物を求めて”零の至宝”である彼女を生み出したんだ。」
アドルとエレナはそれぞれ厳しい表情マリアベルを睨み、アドルの話を聞いてキーアの事を思い出して驚いているアリサを含めたキーアの事を知らないリィン達にヨシュアが説明をした。
「………―――例え人工的に作られた”ホムンクルス”であったとしてもそこに”感情”―――”意志”が宿ればもはやそれは”ホムンクルスという物”ではなく生きとし生ける者―――つまり”人”です。キーアさんとも接した事がある貴女は未だそれがわからないのですか?」
「お黙りなさい!―――”空の女神”エイドス!クロイス家の妄執の原因となった諸悪の根源の癖に先祖代々受け継いで来た私達クロイス家の悲願が叶う肝心な所で現れ、台無しにした貴女だけは絶対に許しませんわ……!」
「どう考えても逆ギレにしか見えないの。」
「……彼女は”人として堕ちすぎました”。そんな彼女ではエイドスの指摘は理解できないのでしょうね………」
「そして彼女がそこまで”堕ちてしまった”のも、人が己の力にするにはあまりにも分不相応な”力”―――”至宝”を求めた結果でしょうね。」
「何だか彼女が哀れに見えてくるね……」
エイドスの指摘に対して怒りの表情で反論したマリアベルの様子をノイは呆れた表情で見つめ、フィーナとクレハの話を聞いたナユタは哀れみの目でマリアベルを見つめていた。
「フフ、”空の女神”を許せない事については僕も同感だね。」
するとその時眼鏡をかけた司祭服を着た男性の亡霊がマリアベルの傍に現れた!
「!?あんたはまさか……!」
「去年のクロスベルで”教団事件”を起こした”D∴G教団”の生き残りのヨアヒム・ギュンターか!」
男性―――ヨアヒムの姿を見て何かに気づいたサラ教官とトヴァルは血相を変えて声を上げた。
「”D∴G教団”……レン姫の過去を聞いた際にプリネ達の口から出た外道の集団か……!」
「確かヨアヒム・ギュンターは”グノーシス”で自身を”魔人”と化させた後”特務支援課”やファラ・サウリン卿達との戦いによって敗北し、肉体ごと消滅したとの事ですが………」
「”教団”の悲願を叶えられなかった事を未練に持ち、この世に留まり、奴も”鉄血宰相”の甘言に乗ったという所だろうな。」
「ったく、ホント、揃いも揃ってしつこいわね〜!?」
ヨアヒムの正体を知ったラウラは厳しい表情でヨアヒムを
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