第三十話 実力
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
~アーサー side~
アーサー「さぁ、第2ラウンドと行こうか。ヒースクリフ。」
そう言われてヒースクリフは盾を構え直す。
俺は両腕をダランと下げ、右足をさげ、前傾姿勢になって構える。
俺は飛び出し、攻撃する。
ヒースクリフ(速い!)
ドッ、ガッ、ドドドッ、ガン!
ヒースクリフが耐えきれずに後ろに跳ぶ。
ヒースクリフ「くっ、ハアァァ!」
ヒースクリフがソードスキルで攻撃してくるが、俺はそれを受けきる。
アーサー「遅い。」
ドゴォ!
俺は体術スキル《正拳》を使い、ヒースクリフを吹き飛ばす。
わざと盾に当てたのでダメージは大して無い。
ヒースクリフ「・・・なぜ決めなかったのかね?」
アーサー「この闘い、ここで終わるにはもったいない。 そう考えたからさ。 さっきの隠し技、使っても良いんだぜ?」
わざと挑発してさっきのをもう一度出させるためだ。
さっきの技はスキルにしては光が出なかった。
この世界でスキルを使用する時は必ず使うものが光る。
つまり、あれはスキルではない。
かといって、ヒースクリフの反射速度はあそこまで早くはない。
技の正体が何なのか突き止めるためだ。
アーサー「行くぞ。」
もう一度飛び出し、さっきよりも攻撃の速度を上げる。
アーサー(もっと、もっとだ。 まだ遅い。)
どんどん上がっていく攻撃の速度に耐えられなくなったのかヒースクリフの防御が少しずつだが遅れ始める。
『ゾーン』を使って限界まで上げた俺の反射速度はキリトの通常状態での反射速度と同等かそれ以上くらいだ。
アイツの反射速度は全国区でも1、2を争うほど速かった。
アイツが『ゾーン』を使えるようになれば確実に世界で通用するほどになるだろう。
それはさておき、ヒースクリフの防御が遅れ始めた今、攻撃の手を休めるわけにはいかない。
アーサー(このまま押し切る!)
アーサー「オオオォォォォ!!」
遂にヒースクリフの防御が崩れ、チャンスが出来た。
アーサー(さあ、見せてみろ。 さっきの技を。)「ッラァァ!」
俺が攻撃する。
その速度は断然速い。
そして、また世界がブレた。
だが、今の俺は止まらない。
俺は時間が止まったような世界で少しずつだが、剣をヒースクリフに近付けさせている。
それに気付いたのかヒースクリフは防御ではなく、攻撃しようとしてくる。
この時間が止まった世界、動きが早いのはヒースクリフだが、俺の剣はヒースクリフの体のホンの数㎝のところまで迫っている。
アーサー(行け! 届けぇぇぇ!)
そして、ほとんど同時に俺の剣とヒース
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 ~小説投稿サイト~
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ