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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
初クエスト
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充分。ネペントのHPバーがガクッと2割以上も減る。再度怒りの声を上げ、植物はウツボをプクッと膨らませた。腐蝕液発射の予備動作。射程は5メートルと長く、真後ろに下がっても避けるのは難しい。

浴びればHPと武器防具の耐久度が大きく減るうえに、粘着力によってしばらく動きが阻害される。しかし効果範囲は正面30度と狭い。ギリギリまでタイミングを見極め、ウツボ部分の膨張が止まった瞬間、今度は思い切り右にジャンプ。

プシュッと薄緑色の液体が飛沫上に発射され、地面に落ちて白い蒸気を上げる。しかし、一滴たりとも浴びずに回避した俺は、右足が地面に触れた瞬間に剣を振りかぶり、再度同じ弱点を痛撃。悲鳴と共に仰け反ったネペントの捕食器を、黄色いライトエフェクトがクルクルと取り巻く。気絶状態だ。植物が気絶するのは妙な話だが、俺がこのチャンスを逃すことはない。

俺は再び、剣を右に大きく引き、ソードスキルを発動させ、刃を薄水色の光が包む。

「……フッ!」

単発水平斬撃技《ホリゾンタル》。《スラント》とは軌道が斜めか真横かの違いだけだが、こちらのほうがリトルネペントの弱点を狙いやすい。

先の2撃でHPの5割近くを喪失していた植物Mobは、スタンから回復する寸前、剥き出しの茎ソードスキルに直撃された。俺はもちろん、蹴り足と右腕の動作で威力を最大限までブーストしている。エフェクト光が輝く刃が、硬い茎に食い込み、一瞬の手応えを残して。

スカァァン!

と乾いた声を響かせ、ウツボ部分が茎から斬り離され、丸ごと宙に飛んだ。残りのゲージ全体が真っ赤に染まり、右側から減少していく。ゼロになると同時に、リトルネペントの巨体は青く凍り付く。直後、爆散。





時間が流れる中、10匹以上のリトルネペントを倒した。

残念ながら、まだ花つきの個体は出現してないが、経験値はレベルアップ必要量を超えた。

剣を後ろ腰の鞘に収めた瞬間、俺の背後から、

「……!?」

パンパンという、乾いた何らかのサウンドが連続して響いた。

一度収めた剣の柄に手を掛け、辺りを警戒する。

いつでも戦闘できるように準備を整えた俺が見たのは、モンスターではなく、人そのものだった。しかもNPCではない。プレイヤーだった。

やや背の高い男で、年代は俺と同じくらい。防具はホルンカの村で売ってる軽量な革鎧と円形盾。武器は初期装備のスモールソード。と言っても剣を構えてるわけではない。空の両手を、体の前で打ち合わせかけた姿勢のまま、ポカンと口を開けたまま突っ立っていた。

つまり、さっきのパンパンという音は、この少年が俺のレベルアップに対する拍手の音だった。

俺が小さく息を吐きながら手を剣の柄から放した。すると少年はぎこちない笑みを浮かべ、一度頭を
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