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ドリトル先生の名監督
第五幕その四
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「先生に言われた通りにしてます」
「ランニングもね」
「もうこれは基本ですよね」
「スポーツをするならね」
 それこそとです、先生も答えます。
「外せないよ」
「そうですね、ですから」
「ランニングもだね」
「これまでよりずっと走ってます」
 そうしているというのです。
「勿論四股も踏んでます」
「足腰を鍛えてるんだね」
「そうしています」
「うん、上半身も大事だけれど」
「スポーツをするのなら」
「まずは下半身だよ」
 上半身よりもというのです。
「踏ん張らないといけないからね」
「そういうことですね」
「うん、それじゃあね」
「走ってきます」
「じゃあ僕は」 
 ちなみに先生は走ることはしません、走っても普通の人が歩く位の速さしかありません。しかも着ている服はいつも通りスーツです。
「どうしようかな」
「自転車に乗ったら?」
「そうしたらどうかな」
 ここで言って来たのは動物の皆でした。
「どうかな、それで」
「そうしたらどう?」
「先生も自転車乗れるしね」
「自転車に乗ったらこの人達にも追いつけるよ」
「しかも運動になるし」
「スーツでも乗れるしね」 
 自転車にというのです。
「だからどうかな」
「先生はそれでついてったら?」
「先生はね」
「そうしたらどう?」
「そうしようかな、じゃあ」
 ここまで聞いてです、そしてでした。
 先生は相撲部の皆にです、こう尋ねました。
「僕は自転車で行っていいかな」
「はい、お願いします」
「先生スポーツ出来ないそうですしね」
「それなら自転車でお願いします」
「それで一緒に来て下さい」
「そうさせてもらうね」
 こうしてです、先生は自転車で相撲部の皆のランニングについていきました。そのランニングはといいますと。
 動物の皆も一緒ですが彼等は駆けたり飛びながら言います。
「いや、いいね」
「皆速いね」
「この体格でこの速さって」
「凄いね」
「うん、何かね」
 先生はちょっと苦労して皆についていく為に自転車を漕ぎながら言います。
「皆かなり速いね」
「というか先生がね」
「何か遅くない?」
「自転車なのに」
「結構以上に」
「だから僕はスポーツはね」
 どうしてもとです、先生は困りながら言うのでした。
「苦手だから」
「うん、それは知ってるけれど」
「けれどね」
「先生苦手過ぎるよ」
「自転車には乗れても」
「そんなに辛い?」
「これ位じゃ何でもないんじゃ」
 皆は先生に聞きます。
「普通はそうだよ」
「というか先生スポーツ苦手過ぎだよ」
「幾ら何でも」
「いや、本当にね」
 それこそと答える先生でした。
「僕昔からスポーツはね」
「全然なんだね」
「それこそ物心
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