プロローグ
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「ヴォ、ヴォ……ヴォオオオ……ヴォオオオオオオ……!!」
「ハァ、ハァ……ハァ、ハァ……」
「熱斗くん……」
「ああ、やったんだな……オレたち……プロトを……倒したんだな……」
ワイリーの野望によって復活したインターネットすべてを喰らう怪物プロトとの死闘を繰り広げプロトの中から出てきた扉の中で出会ったのは写真でしか見たことのない祖父だった。
「おじいちゃん、ボクたちのネットワーク社会は、とってもすばらしい世界だよ」
「うん、うん、そうかそうか……」
「オレたち絶対平和なネットワーク社会を築くからね!人間とナビが助け合っていける……そんな社会を作るからね!!」
「ああ、頼んだぞ……」
「おじいちゃん、あなたに会えてよかった。あなたの理想はボクたちが引き継ぎます」
「元気でな……」
精神データとなってプロトを封じ続けていたおじいちゃんとの邂逅を終え崩壊するプロトから脱出するために熱斗達は駆けていた。
「熱斗くん、もう少しだよ!」
「ああ、早くみんなのところに帰ろうぜ。メイルたちもきっと心配してるだろうし」
「そうだね……」
「うわっ!!」
「プロトの一部がまだ生き残っていたのか……!」
「わっ!!」
「っとくん……ねっとくん……」
「う、ん……ロッ……ン……ロッ、マン……ハ!」
「熱斗くん!気がついた!?」
「ロックマン、ここはどこだ?真っ暗だし……身動き一つとれない」
「多分、プロトの体の中だ。飲み込まれてからしばらく時間が経っているみたいだ……プロトがボクの体に進入してきているのが分かる……」
「えーっ!!それじゃあ、オレたちこのままプロトに取り込まれちまうのか!?」
「……たぶんあと、数時間もすればボクたちはバラバラのジャンクデータにされて崩壊していくプロトと一緒に消滅してしまう」
「そんな……!!何とか逃げる方法はないのか?」
二人で脱出する方法はないかと思案するが良い方法は待ったく浮かばずただ時間だけが過ぎていく。
「ダメだ熱斗くん、脱出するにはやっぱり僕が言った方法しかないよ」
ロックマンが真っ先に出した方法はロックマンの残りのエネルギーを全て使い熱斗だけをプロトから脱出させるための方法で熱斗は断固として首を縦に振らなかった。
「いやだぜ俺、ロックマンを犠牲にして一人だけ助かるなんて、きっとなにか、なにか方法が……」
「けど、熱斗くん……」
決して諦めないという思いが何かに通じたのか突然暗闇の中、遠くに一点だけ青く輝く光が現れた。
「なんだろうあれ」
「とにかく手を伸ばそうロックマン!あれがなんなのかわからないけど俺たちは絶対に二人で戻るんだ
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