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平成ライダーの世界
第七章
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るか正しいかというとです。多くの人は正しいと思うでしょう。僕も香川のキャラクターは好きです。彼もまた正義であると思います。ですがそれを英雄かどうかで考える東條には倒されるべき対象となりそれによって倒されてしまいます。この結末は非常に後味の悪い忌々しいものでした。しかしその正義は確かでした。その為HEROSAGAにおいては彼の志は優衣に対して受け継がれることになっています。香川は優衣を必要な犠牲として抹殺しようとしますがそれでもです。優衣に受け継がれるべき正義でもあったのです。やはり彼は確かな正義でありそして人間でした。
 ここで東條のことをお話するのが流れでしょうがその前に仮面ライダーインペラーこと佐野満についてのお話をさせてもらいたいと思います。
 彼は至って普通の人間です。蝙蝠的な立場であり城戸達の間を動き回っていました。目的は自分が豊かな生活を手に入れることです。その為に戦っていました。
 軽い気持ちで戦いに加わっておりこのことは非難されるべきことでしょう。しかしそれは人間だからこそそうした行動も取ってしまうということです。誰もが幸せになりたいと思いますしそうなりたいものです。佐野がライダーになったのはあまりよくない意味において人間的だったものです。
 時として城戸達と戦うこともあれば手を組むこともあります。香川達のグループに入ったのも深い考えがあってではありません。とにかく豊かな暮らしを手に入れて幸せになりたかったのです。その中で自分が何をするかもわかっていなかったふしがあります。
 彼は実は大企業の社長の息子で父親に勘当されていました。それは自立心を養わさせる為のものでありました。それでその父の死で彼はその社長になり豊かさにそれと地位、やがて婚約者まで手に入れます。しかしそれで戦いから離脱できるかというとそうではなく神崎に戦うことを強要されます。戦わなければ生き残れない、ライダーバトルの鉄則を突きつけられたうえで、です。
 それで東條を仲間に引き入れて城戸と戦いますがよりによってその東條に後ろから攻撃を受け倒されてしまいます。その時の東條の言葉は人格障害者そのものの言葉であり平成ライダーにおいてとりわけ胸の悪くなる言葉の一つでした。
 その彼を逃がしたのは今戦っていた城戸でした。彼は持ち前の人間性で佐野を逃がします。仲間をいきなり後ろから攻撃する東條に怒りを覚えてです。城戸は前述の様に非常に正義感が強く浅倉が自身の弟を謀略で誘い出しモンスターの餌食にした時は暫く呆然となってから御前みたいな奴がいることが信じられない、と言って怒りを露わにさせました。そうした正義感の強い人物です。佐野もまた助けない筈がありませんでした。しかし佐野は結局突然出て来た浅倉の攻撃を受けてライダーのカードを割られてしまいます。そしてそれと共にミラーワールドに閉じ
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