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逆襲のアムロ
36話 暴走 3.10
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いて本音を伝えた。

「地球を汚染しようとするあの巨体をそのまま野放しにしておけない」

カミーユもアムロの言を聞いて「同感です」と答えた。

「元々、ジブラルタルからの打上げは2日後だ。ここの戦闘の終局もあと1時間もない。ラー・アイムが誘導してあの巨体へ向かっているからな」

ハヤトは快く了承した。既に計算に織り込まれていたようだとアムロ、カミーユともに思った。
その会話を通信で聞いていたキースが腕を組んで考えていた。

「しかしながら・・・」

コウがキースが呟いた声を聞き、問いかけた。

「どうしたキース?」

「ああ・・・何であの砂嵐は真っすぐラー・アイムへ向かっているんだ?」

アムロとカミーユは周囲の環境を自身の能力を研ぎ澄ませて感じ取った。両者とも汗がたらたらと滲み出てきた。

「アムロ中佐・・・」

ワイプで気持ち悪そうなカミーユの姿を確認してアムロは頷いた。

「ああ。この戦場の憎しみがあの砂嵐の根源だ。このダカール周辺の全ての兵器を塵にするまでという意気込みだな」

その話を聞いたキースは半笑いしていた。

「そんな・・・ポルターガイストですかあ〜」

コウも相手が怨念まがいの者だという両エースの意見に理解不能だった。

「アムロさん、カミーユ隊長まで。現実的でないことを・・・」

ユウは相変わらず沈黙していた。そしてひとりウェイブライダーでサイコアプサラスへ向かって行った。その姿を見たキースは慌てて声にしていた。

「お・・・お〜い。何処へ行くんだよ〜」

アムロとカミーユはユウの行動が正しいと感じた。今できることはこの戦闘の決着。それはサイコアプサラスの撃墜だった。砂嵐はこの一連の戦闘ではあまり関係がないことだ。

アムロ、カミーユはユウの後を追ってサイコアプサラスへ天上より急降下していった。
コウも上官らの行動に即座に反応し降下していった。取り残されたのはキースだけだった。

「あ〜もう。良く分からないよ。とりあえず後を追うしか・・・」

すると背後に気配すら感じさせる事無く謎の機体が浮いていた。
キースはその気配を陽の影で気が付いた。

「え・・・」

キースとの交信が途絶えたのはアムロらがサイコアプサラスと交戦に入った後だった。

* 地球軌道艦隊 ドゴス・ギア

左翼を犠牲にして強制的な戦闘に持ち込んだジャミトフたちはそのつけを払っている最中だった。
残りの右翼と本隊の半数を動員してエゥーゴ・ネオジオン混成艦隊を包囲殲滅に持ち込もうとしていたところネオジオンの別動隊により左舷より電撃的な攻撃を受けていた。

艦隊は艦艇らから構成されており、横からの攻撃が弱点だった。バスクが奥歯を噛みしめていたが、ジャミトフは違う
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