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逆襲のアムロ
36話 暴走 3.10
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光に触れるものはすべて砂を化した。サイコフィールドを展開して防ぐことは可能だが、その範囲は留めることなく拡大していった。

カミーユがこの現象と予測される状況を判断してアムロに話しかける。

「アムロ中佐!このままではダカールも侵食されて砂塵と化してしまいます」

「分かってる!しかしこれを止めるには・・・」

あの2人を消すしか思いつかない。生身のひとを焼き殺すなど常人の芸当ではない。

「ぐっ・・・オレらはここまでなのか・・・」

そう悲観していたその時、天から一筋のビームマグナムがその2人に消失させた。
すると辺りは一瞬にして夕焼け空となった。

アムロとカミーユは唖然としたが、モニターでその所業の原因を見上げた。

それは空からゆっくりと舞い降りてきた。
一角獣のような角を持った白いモビルスーツ。
そして圧倒的なプレッシャーを伴って。その感覚はアムロには覚えがあった。

アムロは震えながらもそのモビルスーツへオープンスピーカーで語り掛けた。

「何故だ。どうしたんだララァ!」

その叫びにカミーユは話しに聞いていたララァ・スンという者があのモビルスーツに乗っていることを理解した。とても暖かな力を持つ者と聞いていたがそれとは真逆で深海の様な冷たさを感じ、カミーユは身震いをしていた。

モビルスーツに乗ったララァも広域の音声発信で自分の言葉で話し始めた。

「・・・私は<メシア>。ララァは私たちの一つの心に過ぎない。人は(ことわり)を知ってはならない。気付いてもならない」

「なん・・・だと・・・」

ララァはメットを外して、冷たい視線でアムロたちを見下ろした。

「大事なことに気付けるのは貴方達次第。風向きが私に向けば救済と言う名の滅びを生むことでしょう」

そう言ってララァが乗る白いモビルスーツは万有引力の法則を無視して大気圏外へと飛び立っていった。

カミーユは複雑な顔をしていた。アムロは頭を抱えていた。
傍にユウとコウのZUが走り寄ってきた。

「中佐!隊長!」

コウが叫び2人のもとへ到着した。アムロとカミーユの乗る機体は装甲が少し融解していた。
それに2人とも戸惑いを覚えた。

「果たしてオレたちは助けられたのか・・・それとも・・・」

アムロは呟く。確かにララァの出現と彼女の発砲による2人の消滅によって自分たちは救われた。だがあの冷徹さは暖かさを持ったあの時のララァとは違った。

自分をメシアと呼んだ。聖書にも出てくる<救世主>だ。ララァは一体何を伝えたかったのかアムロには理解できなかった。ただ直感が告げていた。彼女は危険な存在だと。

「アムロ中佐・・・。ララァさんは危険な存在です」

カミーユが話し掛けた。アムロは頷
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