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逆襲のアムロ
36話 暴走 3.10
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への恨みしかありません」

アムロは頷く。根源を止めなければあの巨体と共に心中になりかねない。脱出よりも元凶の方が近いことは感覚として知っていた。

「よしカミーユ。まだバイオセンサーはいけるか!」

「問題ありません。元凶と対峙して打開するしか生き残れる術がありませんから」

アムロはバイオセンサーを介してサイコフィールドを生み出し、傍にある元凶に向かって動き出した。カミーユも同様だった。コウとユウはその場に残った。彼ら程の力はこの2人にはなかった。アムロはその2人に「そこで出来る限りの防護フィールドを張っておけ」と伝えるとユウは頷き、コウは無力さに悔しさをにじませながらも「はい」と答えていた。

アムロとカミーユはその場の近くへモビルスーツ形態で寄ると、その姿を現した。
黒いシャープな構造のモビルスーツ。顔からしてガンダムであることは間違いないが識別やカタログにも未記載な正体不明機だった。

そのガンダムが青緑色な輝きを身に纏い周囲の風を生んでいた。アムロとカミーユはビームサーベルを手に取り、そのモビルスーツへ斬りかかった。しかしまるで何十体とも言えるほどのモビルスーツの馬力かの如くでそのモビルスーツはアムロとカミーユのサーベルの持ち手を手で受け止めては握りつぶした。

カミーユのZとアムロのデルタプラスの手が爆砕した。その反動で後ろに飛びのくとガンという音で何か後ろへ2人ともぶつかった。

「何があるんだ」

アムロは振り向くとそれは今まで戦っていたサイコアプサラスの装甲だった。あの浮かんでいた巨体も着陸していた。傍にはモビルスーツの破片がゴロゴロと転がっていた。白い破片だった。

「・・・何が起きたんだ」

アムロはこの砂嵐がもたらした影響について困惑していた。

* サイコアプサラス 操縦席

エルランの頭部が体よりねじり切り取られていた。その頭部は前部の操縦席に座っていたアイナ・サハリンが握りしめていた。か弱い女性の握力とも思えない力で頭部を粉砕した。

「・・・シ・・・ロ・・・」

アイナは血塗れになって操縦席のモニターを愛おしく触っていた。
するとその画面に黒いガンダムが近づいてきた。

サイコアプサラスのコックピットが静かに開く。そして黒いガンダムのコックピットも開く。
黒いガンダムの中から、全身白い体を持ったシロー・アマダが出てきた。その姿を見てアイナは震えていた。

「あ・・・ああシロー・・・」

そう呼び掛けられたシローはアイナの下へ降り立ち、アイナに触れた。

「アイナ・・・待たせたね」

2人が抱き合った瞬間、2人の周囲より光が生まれて周囲の物資が融解始めた。サイコアプサラスや黒いガンダムも。その現象にアムロとカミーユは驚愕した。

「なっ!
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