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平成ライダーの世界
第四章
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ばぬものでありモンスター達まで使ったりしています。モンスター達は後で詳しく述べさせて頂きますが彼が妹の神埼優衣と共に生み出した存在であり彼等はライダーと契約して力になったりもしますがそれと共に隙あらばその契約相手を襲いますし契約されていないモンスターは鏡の外から人を襲うこともありました。
 彼はモンスターとミラーワールド、そしてライダーデッキを使ってです。そのうえでライダー達を戦わせ己の望みを適えようとしていました。
 その望みとは何か、妹の優衣を救うことでした。
 神崎優衣は二十歳の誕生日に死んでしまうのです。何とかそれを避ける為にミラーワールドを作り時間を戻す能力を手に入れライダー達を戦わせです。それをおそらく気の遠くなる程繰り返し、彼自身の実体がミラーワールドのものとなり死んだと言ってもいい存在になってもそれでもです。彼は妹を救おうとしました。
 その中で何度も何度もライダー達を戦わせました。テレビ版のスペシャルや映画版はそのうちの一つだったようです。ライダー達は本人達が気付かないうちに果てしない戦いの中に放り込まれそのうえで戦ってきました。
 何度も戦い何度も死に。それが繰り返されてきました。神崎はただ妹を救おうとしてその為に彼等を戦わせてきました。
 しかし何度やっても優衣は死んでしまいます。それはどうしても避けられませんでした。映画版では自ら命を絶つようなことさえしています。彼女はどうしても死んでしまうのです。
 それでも神崎は諦めず何とか妹を救おうとします。しかし遂にその優衣の言葉を受けてです。それを諦めます。そのうえで二人は本来の世界に帰っていきました。
 僕は龍騎最終回のラストシーンが忘れられません。写真の中で明るく笑う兄妹。幼い時に引き裂かれ孤独を味わった二人はその中で永遠に幸せな顔でいます。モンスターは二人が幼い時に描いた絵でした。
 神崎はどうしても妹を救いたかったのは彼女と共にいたかったからに他なりません。そしてその願いはその写真の中で適えられました。神崎のしたことは妹を救う為とはいえ多くのライダーを戦わせ死なせ、そしてモンスター達が襲うことで多くの人を犠牲にしたことです。それも何度もです。このことは許されることではありません。しかし彼の心は最後の最後で救われ妹と共に存在できるようになりました。非常に美しい結末でした。
 その結末を導いたのは城戸真司でした。戦いに彼が入るようになってからライダーバトルはかなり変わったと思います。彼の参入はテレビ版スペシャルを見る限りアクシデントであり予期しなかったことのようです。しかしそれがでした。
 その参入により戦いを止めようという力が増えました。そしてそれによりライダーバトルは大きく変わっていきます。城戸の必死さが秋山連等にも伝わったからです。それが果てにはライダーバトル
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