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世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
22話 一夏VS鈴 その2 & 無人機戦
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 鈴はそれを止めることは出来なかった。一夏の表情を見て止めることができなくなってしまったからだ。

―――――――――

 俺はブレード『葵』を構えたまま謎のISに肉薄。自分が自信のある間合いに踏み込み、全身の勢いを余さず葵に乗せて振り切る。だけど、その一撃はあっさと避けられてしまう。

 さっきからずっとこうだ。俺や鈴の攻撃は悉く避けられ、止められ、受け流されている。ここまで完璧な守備を出来るなんて正直、信じられなかった。俺だけならいざ知らず鈴もここにいるのに。

「―――このっ!」

「一夏、無理しないで!」

 体勢を立て直して再度切りかかろうとしたら鈴の言葉に、頭に登った血が一気に下がる。そのおかげで冷静に下がれる。それに合わせて右サイドから鈴の龍砲による援護が入った。

 さっきから胸を掻き毟るような違和感がずっと付き纏っている。

 このISのスペックは極めて高い。IS学園の遮断シールドを破壊するだけの力がある。そして鬼一の鬼神と同等、もしかしたらそれよりも速い速度でスラスターを展開している。ビームによるエネルギー射撃も、セシリアのブルーティアーズよりも出力が高い。直撃すれば絶対防御が発動するのは間違いない。全身装甲ということもあって通常のISよりも遥かに防御力が高いはず。

 そして、この操縦者の卓越した防御スキルが俺と鈴の連携による攻撃を悉く阻む。はっきり言って悪夢のようだ。

 何をやっても意味がない。

 何をやっても通用しない。

 そんな無力感が時間が経つ度に強くなっていく。

「一夏、あんたは下から行きなさい! 私は上から行くわ! 上下で挟み撃ちすればあの破壊力や火力が観客席に向けられることはなくなる!」

「分かった!」

 鈴からの指示に白式を急降下させて正体不明のISの下ポジションを取る。俺がポジションにつくとほぼ同じタイミングで、鈴が衝撃砲で足止めしながら無人機の頭上を取る。

 鈴とタイミングを測る必要もなく、一瞬視線が交わっただけでそれで充分だった。それだけで俺たちなら合わせることが出来る。

 俺と鈴は同時に瞬時加速で正体不明のISに突撃。俺は無人機の右の脇下から左肩を切ろうとし、鈴は右肩から左の脇下を切ろうとした。どれだけ反応が早くても、専用機のスピード、それも瞬時加速を利用した同じタイミングの斬撃に対応出来るはずがない。

「殺った―――!」

「うおおおおっ!」

 鈴の叫び声に俺もそれに応えるように雄叫びを上げる。

 必殺の連携は成功した。俺の葵は右の脇下に触れ、鈴の双点牙月は左の脇下に触れる。もう後はこのまま切り裂くだけだった。

 そのはず、だった。

「ぬ、ぐっ!?」

「きゃあ!?」

 一瞬何
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