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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル6後編 ウジウジばきゃりの自分にバイバイまたバイバイ
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俺達の個性に磨きをかけてやる!」
「……成る程」
 夢値は頷いた。
「なんちゃら如きに俺の話が……」
「矛盾している自覚はあったのですね」
「はぁぁ!?」
 夢値の言葉に、ピーツーは口を大きく開けた。
「今やっていることをいくらやっても、あなたの言う個性に辿り着かない。そういう自覚が、あるのですね」
「何言ってんだてめぇなんちゃらコラァ!」
「一番大切な、どうしてあなたが個性的なのかが全く触れられていません」
 問題の答えでも解くように、夢値は淡々と喋った。
「俺が個性的だからだよ!」
「それは禅問答ですか?」
「ぐっ……てめぇ」
「本当は気づいているんでしょう?自分で出した問いに答えられていないと」
「……」
 ピーツーは夢値を睨み、黙った。
「「誰にも負けない何か」を持っていないけど、持っていなければならない。だから、持っていると思い込むしか無かった。そうですね?」
「ふ、ふざけんな!持ってるぞ、てめ、なんちゃらよぉ!」
「自分が一番になっている為には、他に自分より優れた人が存在していてはおかしい。だから他人の否定に躍起になっていたんですね」
「なんだ、何が言いてぇんだ。な、なんちゃら、よぉ」
「あなたは、あなたであるだけで十分唯一の存在なのです。無理に強くなることなんて無いのです」
「……だ、だが、兄貴は、」
「誰にも負けない何かが無いなら、誰かに負けない何かでいいのです。それも無いなら、何かでもいいのです」
「で、でも」
「自分を心から誇れるようになってから、立派な人間になってもいいのです。まだ時間は十分にあります」
「……」
「ぼくのデッキだって、きっとどこかに同じものがある。それでも、ぼくにとっては素敵で個性的なデッキなのです。たとえ誰がどう思っていたとしても」
「俺は……」
「あなたのデッキだって、誰かと被っているから駄目だなんてことはありません。同じデッキを使う人同士互いを、そして自分も尊重し合えばいいのです」
「俺が、お前を。俺が、俺を……」
 夢値はその言葉に、こっくりと頷いた。

ピーツー LP800→-400


「主よ我が儀式を愉しみ給え。主よ我が儀式に歓び給え」
 九衆宝(クシュボウ) 毛糸(ケイト)は、ろうそくの灯火の中ひっそりと囁きながら、真っ白な団子を口に入れた。
 それを食べ終わると、また先程と同じ文句を呟く。
(あのハンター同士の戦いの時の哀手 樢は明らかに異常だった。サンサーヴは目覚めかけているかもしれない)
 毛糸は夢値とピーツー達との決闘を思い出しながら、また団子を1つ食べ終えた。
「主よ我が儀式を愉しみ給え。主よ我が儀式に歓び給え」
 毛糸は操られたように口を動かしながらも、思考は冷静だった。
(私の力があれば最悪の事態はき
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