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IS 輝き続ける光
SHR
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。閃輝も大好きであったものである。

「PEのPって幻想郷のP?」
「勿論。幻想は英語でPhantasm。因みにEは進化だ。でIS学園ではこれを専用機にしてくれ」
「でも……」

閃輝は幻想郷から出たくないのか渋る。自分一人の能力では幻想郷と外界を行き来出来ないからである。外界をひどく嫌う閃輝は幻想郷から出たくない、何より兄や姉、親しい友人たちと会う事が出来なくなるからだ。

「大丈夫だ、お前の能力で光速の限界を越えればこっちに帰ってこれる」
「え!?マジで!?でもあれって闇兄の能力のサポート無いと出来ないんじゃなかったっけ!?」

閃輝は思わぬ答えが帰ってきて驚く、確かに自分の能力は外界に出る際に使用したがそれはあくまで闇夜の能力で光に変換された身体の移動速度を光速まで引き上げて瞬間的に緩んだ結界の歪みを通り抜けたからであって自分だけでは出来ないと思っていた。

「大本気だ、紫さんに相談して一部通り抜けるようにして貰ったから」
「……良く許可下りたな……」
「まっその分代償は大きかったけどな……」

どこか遠い目をする兄に一体どんな事をされたのかを想像して背筋がぞっとする閃輝。

「じゃ、じゃあ力試しって事で行ってくるよ」
「咲夜、貴方も行って来て閃輝をサポートしなさい」
「お、お嬢様何を?」

いきなりの言葉に咲夜は困ったような戸惑った声色で問いかける、レミリアの突然の思い付きによる発言は最早何時もの事だがまさかこのような事を言い出すと思いもしなかった。そんな彼女に主は凛とした態度で言い放った。

「私の従者は最高でなければならないわ、そしてその従者は夫となる人物のサポートも出来て完璧よ」
「お、お嬢様っ……!!そ、そのような事閃輝君の前で言わなくても……!!」
「良いから行ってきなさい、貴方の代わりの副メイド長の実地研修期間って事よ」
「はぁ……解りました、閃輝君。っと言う事で宜しくお願いね」
「はいっと言う事で、じゃレクチャーするから二人とも此方来て」

そのような事があって今現在はIS学園の教室でSHRを受けている閃輝と咲夜である。一応二人は紫が外界での戯れで作った企業の専属操縦士っという肩書きを得てこの学園へとやってきた。

「(……なんでこんなに注目されなきゃいけないんだ……)」
「(状況的にしょうがないわよ)」

閃輝はクラスの中の女子の全員の視線を集めていた。それもそのはず女性しか動かせないはずのISを動かした男がいるのだから世界唯一の存在に興味が湧くのは当然ともいえる。

「では……霧雨君、自己紹介お願いします」
「はい」

閃輝は座っていた席から立ち上がった。次の瞬間には完全にクラス全員の視線を集めた、一体これからどんな挨拶をするのか全員が気になっていた。
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