航空自衛隊の装備一覧 2
[25/28]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
確率だったのではないかと見られている。これはPAC-2ミサイル(MIM-104C)が爆発で飛散する破片によって目標を破壊する方式であったため、弾道ミサイルに命中しても弾頭の機能を無力化できずに被害が出る場合があったことによる。
PAC-3形態:弾道ミサイルへの対処能力を本格化するため、
さらなる能力向上を図った形態。変更の内容は、PAC-3弾の採用、RSの目標識別・捜索能力の向上、
通信能力の向上などである。PAC-3形態は最初から完成された状態で配備された訳ではなくPAC-3/Config.1とよばれる形態から始まり、現在米国で配備されている最新のPAC-3/Config.3形態へと至っている。
日本が現在導入(既存配備システムの改修)を進めているのはこの最新の形態である。
ハードウェア的な改修項目としては、
レーダー装置の目標識別計算装置の追加(DSP-5)や広帯域波形送受信・処理装置(CDI-3)の搭載、
レーダー送信器の増幅用進行波管(TWT)の並列搭載化(Dual TWT)によるデューティーの向上(単純計算で平均送信出力が2倍となる)、また、
ECSやICC、CRGでは新型のRLRIU-U、新型通信多重化装置(IDOCS)、これに伴う通信能力の向上(RL/CEU)などがある。特にRL/ECUによって発射機をより遠くへ設置できるようになり(リモートランチ機能、CRGに対してECSが有する発射機制御機能を搭載する事によりECSとLSの離隔距離が拡大)、弾道弾に対する防護範囲が向上している。
(ミサイルの種類)
ペトリオットで使用されるミサイルは以下の通り。
・STD(MIM-104A)弾:初期形態から採用されているミサイル。主に航空機対処用
・SOJC(MIM-104B)弾:ジャミングを行う目標に対して対処するミサイル
・PAC-2(MIM-104C)弾:弾頭のフラグメントを大型化するなど、弾道弾対処能力を強化したミサイル
・GEM(MIM-104D)弾:シーカーの低雑音化など、目標への誘導性能を向上させたミサイル
・GEM+(MIM-104E)弾:GEM弾のさらなる改良型
・PAC-3弾:新たに設計されたミサイルで、サイドスラスタやリサリティ・エンハンサを搭載。主に弾道弾対処を行う直撃型ミサイルである(後述)。MIM-104シリーズとは異なる
ペトリオットでは(PAC-3弾以外は)TVM(Track Via Missile)と呼ばれる誘導方式が採られている。
これは、ミサイル発射後、RSからTVMレーダー波を目標へ照射し、その反射波をミサイルが捉えながら誘導を行う方式である。以下に概略を示す。
1.ミサイル発射後、
RSから目標へTVM波を照射する
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ